王不留行を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2022/12/16
- 18:51
難波和漢薬が、明代以前の王不留行であるとするナデシコ科のヒメケフシグロも、コロナ禍に阻まれてずっと調査を延期していた薬用植物である。
基原に混乱の多い生薬の一つで、ただのフシグロやトモエソウ、オオイタビなど、国内に自生が見られるものは可能な限り探求して来たのだが、肝心の正品だけが最後に残ってしまった格好。
それだけに何としても今年こそはと考えていた。
幸い、前回のゴショモミジイチゴと花期がほぼ同じで、同じ香川県下の某海岸に自生している為、抱き合わせでの制覇を目指す。
事前の情報収集でピンポイントの位置情報を掴んでいた為、楽勝かと思いきや、自生地はその中でも限られた一角のみで意外に辿り着くのに時間がかかった。
個体数はそこそこあるようだ。
普通のフシグロよりもピンクがかった花を咲かせるようだが、検索するともっとドギツイ赤に近いピンクのものもあるらしいので、個体差が大きいのかもしれない。
見た目こそ非常によく似てはいるが、ヒメケフシグロのほうが花期がかなり早く、大阪では標高の高い場所にしか見られないフシグロと比べると、やはり色々な点で違いがあるように思われる。
希少種につき採取はせず、種子は辺りに巻き散らして繁殖のお手伝いを試み、自己満足を得ることにする。
基原に混乱の多い生薬の一つで、ただのフシグロやトモエソウ、オオイタビなど、国内に自生が見られるものは可能な限り探求して来たのだが、肝心の正品だけが最後に残ってしまった格好。
それだけに何としても今年こそはと考えていた。
幸い、前回のゴショモミジイチゴと花期がほぼ同じで、同じ香川県下の某海岸に自生している為、抱き合わせでの制覇を目指す。
ヒメケフシグロ(2022年4月18日/香川県観音寺市)
事前の情報収集でピンポイントの位置情報を掴んでいた為、楽勝かと思いきや、自生地はその中でも限られた一角のみで意外に辿り着くのに時間がかかった。
個体数はそこそこあるようだ。
普通のフシグロよりもピンクがかった花を咲かせるようだが、検索するともっとドギツイ赤に近いピンクのものもあるらしいので、個体差が大きいのかもしれない。
見た目こそ非常によく似てはいるが、ヒメケフシグロのほうが花期がかなり早く、大阪では標高の高い場所にしか見られないフシグロと比べると、やはり色々な点で違いがあるように思われる。
(2022年6月2日)
薬用部位が出来た辺りを見計らって再び繰り出してみた。
希少種につき採取はせず、種子は辺りに巻き散らして繁殖のお手伝いを試み、自己満足を得ることにする。
スポンサーサイト