オンライン新年会

先週、新年会を兼ねて第19回のオンライン講座を開催。

久しぶりに録画受講組の方も自由に参加して頂けるようにし、冬至ないし元旦に各自立卦してもらった年筮の内容を庵主が一つ一つ読卦しつつ、楽しく飲酒して頂ける気楽な回とすることにした。

本当は、それぞれの得卦を各自で検討して行く卦読み会のようにしたかったのだが、まだ六十四卦が既済と未済を残して完全には終了しておらず、実占が目当てでない方が大半（臨床家多数）ということもあり、不慣れな中で無理に強いては折角の和やかな新年会ムードがぶち壊しになりそうな気がして、今回は庵主の読卦を今後の御参考までに落語でも聞くような気持ちで聴いた頂いた訳である。

ただ、当日の夕食直後に原因不明の嘔吐を起こしてグッタリしてしまい、妙な頭痛も併発して、一語一語発する毎に強い頭痛に見舞われたのには閉口した。

多少体調不良を押して強行した回は過去にもあったが、今回ばかりは流石に終了後疲労困憊で、我ながら遣り切った自分を褒めてあげたい。

前半の一時間で年筮読卦を終え、あとは各自今年の抱負など述べて頂いたが、今回は神奈川のビブリオマニアY氏が御忙しい中ご参加くださり、画面越しとは言え、初の対面を果たせた事は個人的には最も嬉しいことの一つであった。

御自身で鍼灸の会を率いておられるA先生は、奥方のご実家のある愛媛で年越しをされたそうで、蒼流庵筮具を持参して年筮を執られたとのことであったが、五題執った年筮にて水火既済と沢水困が二つずつ出た偶然に驚かれた御様子、易の或る種の共時性をまざまざと見せつけられたとのことであった。

こういう感動の積み重ねも学問を深めていく契機となり得るものであり、今年も受講者諸賢に於いては益々熱心に取り組んで頂けるものと信ずる。

年筮の結果が如何なるものであれ、易がより善き未来を構築する一助となることを心より願う次第。