いただきもの
- 2023/01/22
- 10:13
先日蓍策をお送りした読者様より埼玉の銘酒“神亀”を御恵送頂いた。
この読者様は利酒師の資格を有して居られるとのこと。
実は、神亀は8年ほど前、確か濁りだったかを一度だけ購入したことがあるものの、それが今一つ自分には合わなくて、以降敬遠していたという程ではないけれど、手が伸びなかった蔵元である。
ただ、今回の手造り純米酒はどこか熟成酒のような変わったフレーバーがあって中々美味しい。
或いは庵主に合いそうな銘柄を個別に立卦されたものか。
と、そこまで考えていてフト瓶のラベルを眺め見ると、神“亀”を選ばれたのは、この方が亀好きだからではないかという気もしてきた。
いずれにせよ、美味しく頂いておりますm(_ _)m
酒器は今年になって頂いた“幻の桃山陶作家”久保忠廣先生の志野四方酒呑で、昨年焼かれた新作。
何故、先生が“幻の桃山陶作家”と呼ばれているのかと言えば、作品の入手が極めて困難だからで、個展も最後にやってから十年になるという。
普段は超高級料亭向けの食器制作を主とされており、御自身の弁によれば“作家”ではなく“食器の職人”ということだが、確かに作風に作家特有のトンガったところが見られず、それ故にと云うべきか、先生のうつわは自己主張が少なく、料理の邪魔をしない。
高級料亭で好まれる所以であろう。
ちなみに、先生が卸されてるのは料亭と言っても客単価5万円クラスの超高級料亭らしく、コロナだろうが何だろうが不況の波などとはそもそも無縁の世界らしい。
おひとり様5万円というのは庵主のような貧乏人には想像も出来ない世界で、美人仲居の尺八サービスでも付いて来るのでなければ、一体どんな御料理が出て来るのだろうか。
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