治未病之思想
- 2023/02/16
- 18:27
先週行った第21回蒼流庵易学講座では、番外編として「治未病之思想~東洋古典に医術の理想像を探る~」と題し、特別講座の回とした。
前回の講座にて六十四卦はラストの水火既済と火水未済の二卦をのみ残して居た為、後半に一時間の空きが出来るので、その穴埋めとして年明けから準備を始めていたものの、分量が当初の想定を上回って重卦ならぬ超過してしまい、思い切って独立した回とすることにした(残りの一時間は序卦伝を読み直すのに充てた)。
全48回中、まるまる医学分野の内容に費やすのは此の一度きりの予定なので、今回は特別ゲストとして中医学の専門家である松浦薬業の加藤久幸先生および蒼流庵易学講座の第一期生でもあるK先生を御招きすることに。
K先生は獣医師でかつ鍼灸師の免許を持ち、昨年には真言密教の総本山である高野山にて伝法灌頂を受け、阿闍梨位(教師資格)となられた。
昨年は四度加行で忙しくされていたようで、こちらから御連絡するのを控えていたのだが、最早かかる遠慮も無用になったと判断し、診療後に参戦して頂いた次第である。
40枚のスライドをこなしたので、きっかり2時間を費やしてしまったが、さすがに参加者諸氏も消化不良を起こしたかもしれない。
と言っても、後から録画を聞き返せるのがZOOM講座の効能の一つなので、参加者が話について来られているか余り気にせず進行出来るのは演者の方にしても大きな利点である。
実は今回、吉益東洞の『医事或問』や永富独嘯庵の『吐方考』『漫遊雑記』から司馬遷の『史記』扁鵲伝に至るまで、関連個所を精読する機会を得たのは私にとっても有難い経験で、これまで一字一句まで疎かにしないような読み方を上記の古典に対してはして来なかったのだ。
お話した内容の骨子は我が粟島行春師の説かれたところのものであるが、随所に私見を交え、玄龍子相法や整体の考えなども取り込んでみた。
どれだけ其の試みが成功したかはオーディエンスの評価次第だが、少なくとも養命酒型(?)未病の欺瞞性については感得して頂けたものと信ずる。
次回からはサブテキストをこなして実占に必要な最小限度の知識を分野別にお話する予定。
乞う御期待。
前回の講座にて六十四卦はラストの水火既済と火水未済の二卦をのみ残して居た為、後半に一時間の空きが出来るので、その穴埋めとして年明けから準備を始めていたものの、分量が当初の想定を上回って重卦ならぬ超過してしまい、思い切って独立した回とすることにした(残りの一時間は序卦伝を読み直すのに充てた)。
全48回中、まるまる医学分野の内容に費やすのは此の一度きりの予定なので、今回は特別ゲストとして中医学の専門家である松浦薬業の加藤久幸先生および蒼流庵易学講座の第一期生でもあるK先生を御招きすることに。
K先生は獣医師でかつ鍼灸師の免許を持ち、昨年には真言密教の総本山である高野山にて伝法灌頂を受け、阿闍梨位(教師資格)となられた。
昨年は四度加行で忙しくされていたようで、こちらから御連絡するのを控えていたのだが、最早かかる遠慮も無用になったと判断し、診療後に参戦して頂いた次第である。
40枚のスライドをこなしたので、きっかり2時間を費やしてしまったが、さすがに参加者諸氏も消化不良を起こしたかもしれない。
と言っても、後から録画を聞き返せるのがZOOM講座の効能の一つなので、参加者が話について来られているか余り気にせず進行出来るのは演者の方にしても大きな利点である。
実は今回、吉益東洞の『医事或問』や永富独嘯庵の『吐方考』『漫遊雑記』から司馬遷の『史記』扁鵲伝に至るまで、関連個所を精読する機会を得たのは私にとっても有難い経験で、これまで一字一句まで疎かにしないような読み方を上記の古典に対してはして来なかったのだ。
お話した内容の骨子は我が粟島行春師の説かれたところのものであるが、随所に私見を交え、玄龍子相法や整体の考えなども取り込んでみた。
どれだけ其の試みが成功したかはオーディエンスの評価次第だが、少なくとも養命酒型(?)未病の欺瞞性については感得して頂けたものと信ずる。
次回からはサブテキストをこなして実占に必要な最小限度の知識を分野別にお話する予定。
乞う御期待。
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