胎占指南
- 2023/03/12
- 10:33
一昨日の第23回蒼流庵易学講座は、胎児の性別判断を中心に所謂「胎占」関連の技法を色々お話する回とした。
昭和以前には今よりも遥かに胎児占の需要が高かったようで、占例集等を覗き見ても、端々に此の分野の占断例が見えている。
背景には是が非でも第一子に跡取りたる男児を望むという考えがあったようだ。
今では、家族観念の変化により、第一子は男児をというような考えは既に時代錯誤の、いな顰蹙さえ買いかねないものとなっているし、産科の診断技術が一昔前とは比較にならない向上を見た現代において、性別占に如何ほどの需要があるのかという気もする。
また、今期の受講生には鍼治家が多く、胎児の性別は脈診によって判断する技法があるから、それほど必要とは言い難い点もあるけれど、今回の講座は寧ろ性別などは二の次で、不妊治療の参考になるような観点も交えて、広く妊娠絡みの占断を取り扱う際の要訣をなるべく詳しくお話したつもりである。
脈診による胎児の性別判断と言えば、私の習った先生が朴正煕大統領時代に韓国で農業指導をしていた関係で、林二原という脈診の大家と交流されていたのだが、此の人の脈診の精度は実に100%の的中率であったという。
私は脈診による判断は不得手で、目下人に誇れるような的中を見ないが、易占を用いた場合、此の分野に関しては一度の誤占も経験していない(それほどの数を試みた訳ではないので、数が増えたらどうなるか分からないけれど)。
胎児占は、かつて埼玉県川口市の産科医に荻島辰之助(1894~1980)という人が居て、昭和30年代の『易学研究』誌上に何度か研究成果を報告されているのだが、管見の限りでは、岳門の武隈天命方式が最もロジックに納得が行くように思われる為、講座では武隈式を中心にお話してみた。
ちなみに、最後に自身の執った胎児占は、一昨年の夏、友人某氏に乞われて晩婚だった親類を観たものであるが、得卦は風天小畜で、一陰卦につき単純に女児と判断して的中を見た。
昭和以前には今よりも遥かに胎児占の需要が高かったようで、占例集等を覗き見ても、端々に此の分野の占断例が見えている。
背景には是が非でも第一子に跡取りたる男児を望むという考えがあったようだ。
今では、家族観念の変化により、第一子は男児をというような考えは既に時代錯誤の、いな顰蹙さえ買いかねないものとなっているし、産科の診断技術が一昔前とは比較にならない向上を見た現代において、性別占に如何ほどの需要があるのかという気もする。
また、今期の受講生には鍼治家が多く、胎児の性別は脈診によって判断する技法があるから、それほど必要とは言い難い点もあるけれど、今回の講座は寧ろ性別などは二の次で、不妊治療の参考になるような観点も交えて、広く妊娠絡みの占断を取り扱う際の要訣をなるべく詳しくお話したつもりである。
脈診による胎児の性別判断と言えば、私の習った先生が朴正煕大統領時代に韓国で農業指導をしていた関係で、林二原という脈診の大家と交流されていたのだが、此の人の脈診の精度は実に100%の的中率であったという。
私は脈診による判断は不得手で、目下人に誇れるような的中を見ないが、易占を用いた場合、此の分野に関しては一度の誤占も経験していない(それほどの数を試みた訳ではないので、数が増えたらどうなるか分からないけれど)。
胎児占は、かつて埼玉県川口市の産科医に荻島辰之助(1894~1980)という人が居て、昭和30年代の『易学研究』誌上に何度か研究成果を報告されているのだが、管見の限りでは、岳門の武隈天命方式が最もロジックに納得が行くように思われる為、講座では武隈式を中心にお話してみた。
ちなみに、最後に自身の執った胎児占は、一昨年の夏、友人某氏に乞われて晩婚だった親類を観たものであるが、得卦は風天小畜で、一陰卦につき単純に女児と判断して的中を見た。
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