沢水困と山水蒙と水地比と
- 2023/05/12
- 22:34
教育そのものズバリの卦と言えば、それは矢張り山水蒙ということになろうが、オンライン講座開催から一年を経て思うのは、寧ろ水地比や沢水困を想起することが少なくないようだ。
内外どちらかに坎水を含む辺りにも人に物を教えるということの困難を表しているような気がする。
水地比というのは孰れかと言えば吉卦に属する大成卦の一つだが、実際には中々にしんどいことが多い運気の只中に居る場合があって、唯一の陽爻である九五は他に頼れるもの無く、一方的に頼られることばかりという時に得られることも少なくない。
教師と生徒との関係というのは大体そんなものかもしれないが、六三や上六は所謂縁なき衆生に属する爻であって、結局は前禽を失う三驅之法を用いる他にはすべが無いように思われる。
沢水困と言えば、折り返し地点を過ぎて今更ながらに困っているのは、こちらの出す課題を頑として拒否する受講者の存在で、テキストを読むのがイヤなら動画を観るのもイヤ、サイコロを振るのもイヤ、と、こう何でもかんでもイヤというのでは、こちらも当に困卦さながらの八方塞がりに陥る他はない。
イヤよイヤよもスキのうち、というのなら良いのだが、どうも本当にイヤらしいから困ってしまう。
面と向かって、忙しいからやりません、等と言われた日には、一体全体この人は何の為に受講しているのだろうかと、こちらとしては只々首をかしげるしかないのである。
しかし、テキストを読まなくても動画を観なくてもサイコロを振らなくても、理解が及ぶのなら、それはそれで一向に構わないので、結果が伴えば手段の如何は問わなくても良いし、問うべきでもないと思っているのだが、矢張り実際見ていて、指導者に従う人が一番伸びが良いし、そうでない人が其の太極ならぬ対極に居るのは理の当然と言う他ない。
実占を通して卦爻辞に触れるのが易を理解する一番の近道と信じているのだが、今回の受講者は殆どが実占に関心のない臨床家が主となっていることもあり、サイコロ一つ振るのも中々気が進まないという人が少なくないようだ。
或いは占いなど女子供の玩具と馬鹿にしているのかもしれず、占い師嫌いの庵主としてはそういう人が来ることを必ずしも拒むものではないのだが、二年間の期間限定にしてさえ、拒絶されるとちゃんとモノになるかどうかは正直保証しかねる。
よく考えれば、口を酸っぱくして言ってさえ一向に従ってくれないのも、困卦彖辞の有言不信の範疇であるのかもしれない。
ようやく実占に必要な最小限度の知識は話し終えたので、今回の講座から占例解説に入ったが、これまで目にした諸占例から理解しやく面白いものを選んで解説してみようと思うので、これを機会に少しは実占に興味を持ってくれることを祈るばかりだ。
内外どちらかに坎水を含む辺りにも人に物を教えるということの困難を表しているような気がする。
水地比というのは孰れかと言えば吉卦に属する大成卦の一つだが、実際には中々にしんどいことが多い運気の只中に居る場合があって、唯一の陽爻である九五は他に頼れるもの無く、一方的に頼られることばかりという時に得られることも少なくない。
教師と生徒との関係というのは大体そんなものかもしれないが、六三や上六は所謂縁なき衆生に属する爻であって、結局は前禽を失う三驅之法を用いる他にはすべが無いように思われる。
沢水困と言えば、折り返し地点を過ぎて今更ながらに困っているのは、こちらの出す課題を頑として拒否する受講者の存在で、テキストを読むのがイヤなら動画を観るのもイヤ、サイコロを振るのもイヤ、と、こう何でもかんでもイヤというのでは、こちらも当に困卦さながらの八方塞がりに陥る他はない。
イヤよイヤよもスキのうち、というのなら良いのだが、どうも本当にイヤらしいから困ってしまう。
面と向かって、忙しいからやりません、等と言われた日には、一体全体この人は何の為に受講しているのだろうかと、こちらとしては只々首をかしげるしかないのである。
しかし、テキストを読まなくても動画を観なくてもサイコロを振らなくても、理解が及ぶのなら、それはそれで一向に構わないので、結果が伴えば手段の如何は問わなくても良いし、問うべきでもないと思っているのだが、矢張り実際見ていて、指導者に従う人が一番伸びが良いし、そうでない人が其の太極ならぬ対極に居るのは理の当然と言う他ない。
実占を通して卦爻辞に触れるのが易を理解する一番の近道と信じているのだが、今回の受講者は殆どが実占に関心のない臨床家が主となっていることもあり、サイコロ一つ振るのも中々気が進まないという人が少なくないようだ。
或いは占いなど女子供の玩具と馬鹿にしているのかもしれず、占い師嫌いの庵主としてはそういう人が来ることを必ずしも拒むものではないのだが、二年間の期間限定にしてさえ、拒絶されるとちゃんとモノになるかどうかは正直保証しかねる。
よく考えれば、口を酸っぱくして言ってさえ一向に従ってくれないのも、困卦彖辞の有言不信の範疇であるのかもしれない。
ようやく実占に必要な最小限度の知識は話し終えたので、今回の講座から占例解説に入ったが、これまで目にした諸占例から理解しやく面白いものを選んで解説してみようと思うので、これを機会に少しは実占に興味を持ってくれることを祈るばかりだ。
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