せっかち
- 2023/05/21
- 08:54
進行ペースが速きに過ぎるという御声もチラホラ聞こえる蒼流庵易学講座だが、せっかちなのは性分らしく、これ以上にはペースを落とせそうにない。
そんな庵主にピッタリと思われたのか、録画受講組のO先生よりGWに大神神社参拝のついでに求めたという今西酒造の純米酒「せっかち」を御恵送頂いた。
最近でこそ大阪でも買える御店が増えたけれど、10年ほど前は特約店も未だ少なくて、奈良に出たついでに天理の酒屋で購入して帰るのを常とした庵主お気に入りの銘酒が「三諸杉」なのである。
此の酒造には色々な銘柄があるが、とりわけ好んでリピートしていたのは棟方志功の版画をラベルに使った菩提酛の純米酒で、一度急ブレーキを踏んだ際に車の中でビンが割れてしまい、何年も車中が酒臭かった思い出の日本酒であったりもする。
ところで、「せっかち」とばかり思い込んでいたが、呑み干してから空瓶をしげしげ眺め見ると、「せっかち」ではなく「せっから」であることが判明。
「ち」と「ら」とはよく似ていて実に紛らわしいが、自分のようなせっかちな人間が筆写することで、色々な系統のテキストが古典籍に生じるのだろうと、フトそんな気がした。
せっかちな上に字が下手と来ているから、庵主のような手合いは誤伝の主犯格に成り得る可能性が大いにあるようだ。
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