Aさんの占例から
- 2023/07/18
- 18:25
蒼流庵易学講座は総合的な易学講座を志向している為、別段実占家を養成することに重きを置いている訳ではないものの、卦爻辞に親しむ手段と位置付けて、二年の間はイヤでも実占の機会を意識的に持つよう御願いしている。
どうしてもイヤだという頑なな人も居て、案の定理解の進みは亀の歩みのように感じられるが、強制するつもりはなく、受講料をドブに捨てるのは当人の勝手だと思っているので、それ以上何も言うつもりはない。
ただ、二年を終えて六十四卦の名称さえ満足に言えないような人は私に習った等と口が裂けても言って欲しくないという思いはある。
申し込んでも習うのを拒否したというのが正確な表現だろうから。
それはさて置き、言われるままにやっている内に実占が面白くなって来たというなら猶お結構なことで、実際先日の天候占のAさん等は、今や名占を連発されるまでになって来ている。
初心者の内に名占が多いのは以前にも述べたことがあるけれど、既に一年を越えていて自分の経験ではそろそろ凡庸な占者に移行して良い時期のようにも思うのだが、未だ変わらぬ勢いであるのは或いは余程適性があるということかも知れない。
今日は許可を得て、Aさんの最近の占例を二つ御紹介することにしよう。
いずれも練習占がてら庵主が立卦をそそのかしたものである。
①タイタン沈没占
有り余るほどの金が自らを暇潰しに死地へと赴かせることになった先月のタイタニック関連の事件。
連絡が途絶えて残り数十時間で艇内の酸素が底を突くという報道がなされていた6月21日の占で、
タイタン見つかるか → 火地晉九四
乗客がどのような状態で見つかるか → 地風升六五
火地晋は明るさがある、失せ物関連では発見の可能性が高くなる卦であるから、タイタン自体は見つかると判断、地風升六五は爻辞が良いのでAさんは判断に迷ったそうだが、庵主は生き死にの案件なら升は基本的に何爻を得ても昇天の卦ではないかと判断した。
確かにこれが上六であれば、何をどう読んだところで昇天になる訳だが、今回に関しては五爻は死者五名の暗示であったのかもしれない。
しかし、タイタニックというのは自身が沈んで、沈んだ船を観に行ってもまた沈むというのだから、余程呪われた船であるようだ。
②ダルビッシュ弟の病占
芸能には疎い為、庵主は余り存じ上げなかったのだが、たまたま目にしたネットニュースにより、ダルビッシュ有に精巣がん治療中の弟が居て、「今日、ガンの検査をしてきた。1週間後の28日に結果が出る」とのツイッター記事が紹介されていた。
抗がん剤治療の辛さを訴えており、「転移や再発が無ければ一旦は完治」だそうだが、もしそうでなければ、中々難しいことになるのだという。
単純な癌の再発転移を占うより、今回は検査結果の出る日にちもハッキリしている為、結果が検証しやすいので、26日にAさんに「転移しているか」で占ってもらったところ、得卦は水沢節九五だったとのこと。
Aさんは、ガンが節度をもって増えていないと観るか、得爻が坎の主爻であることを考えれば五爻の位置にガンがあるのか、判断に迷われたそうで、今度は副卦的に「ガンの勢い」に占的を替えて立卦したところ、今度は火水未済六三であった。
未済は「未だならず」の卦で、六三は爻辞も「未だならず」であるから、これは良い意味に判断し、結果は的占。
念の為に言っておくと、最近の時事占を単に御紹介したのみで、特別な占だけを選んだ訳ではない。
このような占をAさんは長らく連発し続けているのである(勿論、時に誤占も無い訳ではないけれど)。
やはり相当適性があるということのようだ。
どうしてもイヤだという頑なな人も居て、案の定理解の進みは亀の歩みのように感じられるが、強制するつもりはなく、受講料をドブに捨てるのは当人の勝手だと思っているので、それ以上何も言うつもりはない。
ただ、二年を終えて六十四卦の名称さえ満足に言えないような人は私に習った等と口が裂けても言って欲しくないという思いはある。
申し込んでも習うのを拒否したというのが正確な表現だろうから。
それはさて置き、言われるままにやっている内に実占が面白くなって来たというなら猶お結構なことで、実際先日の天候占のAさん等は、今や名占を連発されるまでになって来ている。
初心者の内に名占が多いのは以前にも述べたことがあるけれど、既に一年を越えていて自分の経験ではそろそろ凡庸な占者に移行して良い時期のようにも思うのだが、未だ変わらぬ勢いであるのは或いは余程適性があるということかも知れない。
今日は許可を得て、Aさんの最近の占例を二つ御紹介することにしよう。
いずれも練習占がてら庵主が立卦をそそのかしたものである。
①タイタン沈没占
有り余るほどの金が自らを暇潰しに死地へと赴かせることになった先月のタイタニック関連の事件。
連絡が途絶えて残り数十時間で艇内の酸素が底を突くという報道がなされていた6月21日の占で、
タイタン見つかるか → 火地晉九四
乗客がどのような状態で見つかるか → 地風升六五
火地晋は明るさがある、失せ物関連では発見の可能性が高くなる卦であるから、タイタン自体は見つかると判断、地風升六五は爻辞が良いのでAさんは判断に迷ったそうだが、庵主は生き死にの案件なら升は基本的に何爻を得ても昇天の卦ではないかと判断した。
確かにこれが上六であれば、何をどう読んだところで昇天になる訳だが、今回に関しては五爻は死者五名の暗示であったのかもしれない。
しかし、タイタニックというのは自身が沈んで、沈んだ船を観に行ってもまた沈むというのだから、余程呪われた船であるようだ。
②ダルビッシュ弟の病占
芸能には疎い為、庵主は余り存じ上げなかったのだが、たまたま目にしたネットニュースにより、ダルビッシュ有に精巣がん治療中の弟が居て、「今日、ガンの検査をしてきた。1週間後の28日に結果が出る」とのツイッター記事が紹介されていた。
抗がん剤治療の辛さを訴えており、「転移や再発が無ければ一旦は完治」だそうだが、もしそうでなければ、中々難しいことになるのだという。
単純な癌の再発転移を占うより、今回は検査結果の出る日にちもハッキリしている為、結果が検証しやすいので、26日にAさんに「転移しているか」で占ってもらったところ、得卦は水沢節九五だったとのこと。
Aさんは、ガンが節度をもって増えていないと観るか、得爻が坎の主爻であることを考えれば五爻の位置にガンがあるのか、判断に迷われたそうで、今度は副卦的に「ガンの勢い」に占的を替えて立卦したところ、今度は火水未済六三であった。
未済は「未だならず」の卦で、六三は爻辞も「未だならず」であるから、これは良い意味に判断し、結果は的占。
念の為に言っておくと、最近の時事占を単に御紹介したのみで、特別な占だけを選んだ訳ではない。
このような占をAさんは長らく連発し続けているのである(勿論、時に誤占も無い訳ではないけれど)。
やはり相当適性があるということのようだ。
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