梨を頂きました。
- 2023/08/22
- 18:11
千葉県市川市在住のオンライン講座受講者様より、立派な梨を御恵送頂きましたm(_ _)m
恥ずかしながら一昨年まで、ふなっしーが梨を擬人化したキャラクターであることを知らなかった蒼流庵主ですが、好きなフルーツの一つです。
有難く頂きたいと思います。
梨と言えば千葉の特産ですが、市川市はトップの白井市に次ぐ生産量を誇るそうです。
ところで、梨は支那の本草書では唐の『新修本草』に初めて記載されていて、“多食すれば人をして寒中せしむ”と忠告しているのは頷けるものの、気味が“苦寒”とあるのが面白いですね。
今回頂いたものは糖度が高くて、堪らない美味ですが、蘇敬が口に出来た梨は苦かったというのですから、品種改良の有難みを感じずにはいられません。
また、“乳婦は尤も食す可からず”とあるのも、冷やす作用からすれば直ちに首肯されるところですが、金創にも良くないとしているのも面白いと思いますね。
金創というのは刀傷のことですが、手術等で腹を掻っ捌いた人にも良くないことになります。
術後の入院患者に嫌がらせでもしようという時には梨を手土産にすれば良いと覚えておきましょう。
赤松和漢薬を紐解くと、果実だけでなく樹皮や葉、花、それぞれの薬効が記載されていますが、樹皮と葉の応用には共に霍乱、吐利が載っていて、吐き下しの病に良いというのが、なんだか意外な気がしますね。
もっとも果実ばかり目にしていて、葉や樹皮というのは見たことがありませんけれども。
いずれにせよ、幸い術後でも授乳中でもないので、当分この甘ーい梨を心行くまで堪能させて頂きたいと思いますm(_ _)m
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