象牙算木のこと
- 2023/09/04
- 18:11
以前、確か鏡リュウジ先生だったと思うが、Twitterで原書房が所蔵する非売品の象牙算木の写真をあげておられたように記憶している。
しかし、象牙のサイコロはあっても象牙の算木というのは今日殆ど目にすることが出来ないようだ。
私の調べたところでは、汎日本易学協会が『易学研究』誌の戦後復活を記念して製作したのと、協会の35周年の際に僅かに製作したことがあるという程度らしい。
ただ、流石に高価だったと見えて、入手したのは極く限られた人だけだったようだ(木藤謙氏もそのようなものは目にした記憶がないという)。
上掲は『易学研究』昭和51年1月号の「喫煙室」の記事で、上野の父さえ余りの値段に断念されたとのことである。
紀元書房が製作した象牙算木は生憎未だ実見の機会を持てずに居るけれど、どうやら爻卦入りだった模様。
先日、東京の某象牙店の店主と話した際、過去製作に手を染めたことはないけれど、修理の依頼は受けたことがあり、それは爻卦入りだったとのことであるから、或いはこれが紀元書房製だったのかもしれない。
もっとも、大々的には製作せずとも、個人で製作を依頼するような物好きは何時の時代にも居るだろうから、独自に製作されたものがない訳でもなかろう。
庵主は、熊崎先生が愛用されたという8cmほどの算木を手にしたく思い、今回特別に御願いしたのだけれど、自らの源流に当たる占者と同じ道具を手にした時の感動は、同様の経験をした者にしか分からないのではないかという気がする。
しかし、象牙のサイコロはあっても象牙の算木というのは今日殆ど目にすることが出来ないようだ。
私の調べたところでは、汎日本易学協会が『易学研究』誌の戦後復活を記念して製作したのと、協会の35周年の際に僅かに製作したことがあるという程度らしい。
ただ、流石に高価だったと見えて、入手したのは極く限られた人だけだったようだ(木藤謙氏もそのようなものは目にした記憶がないという)。
上掲は『易学研究』昭和51年1月号の「喫煙室」の記事で、上野の父さえ余りの値段に断念されたとのことである。
紀元書房が製作した象牙算木は生憎未だ実見の機会を持てずに居るけれど、どうやら爻卦入りだった模様。
先日、東京の某象牙店の店主と話した際、過去製作に手を染めたことはないけれど、修理の依頼は受けたことがあり、それは爻卦入りだったとのことであるから、或いはこれが紀元書房製だったのかもしれない。
もっとも、大々的には製作せずとも、個人で製作を依頼するような物好きは何時の時代にも居るだろうから、独自に製作されたものがない訳でもなかろう。
庵主は、熊崎先生が愛用されたという8cmほどの算木を手にしたく思い、今回特別に御願いしたのだけれど、自らの源流に当たる占者と同じ道具を手にした時の感動は、同様の経験をした者にしか分からないのではないかという気がする。
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