お高い安井ケロク
- 2023/09/13
- 19:12
一昨年、麒麟ケロクを何本か作って貰った木工店が昨秋突然クローズしてしまった為、新たに製作してくれる工房ないし職人を開拓しなくてはいけないと思い悩んでいたところ、その話を聞いた友人の安井よういち氏より「知り合いに腕の良い家具職人が居るので、試しに一つ作って貰おうか」との御申出を頂いた。
下記は製作経過として家具職人氏が送って寄越した写真である。
素材は庵主にとって初めての縞黒檀(万能算木と同じ材)であるが、2cm強の分厚い板しか銘木店で入手出来なかったらしく、僅か1cmの麒麟ケロクに比べて迫力満点の仕上がりとなった。
さすが家具職人というだけあって、かなり番手の細かいペーパーで磨き込まれているらしく、手触りは抜群である。
下が紫檀の麒麟ケロクであるが、厚みもさることながら、並べてみると単体で見た時には黒~紫に感じられる紫檀材も、縞黒檀の横では赤茶けて見えるという此の不思議。
出来栄えとしては大いに満足の行くものであったが、驚いたのは其の価格で、ナント六万円!
初めて見積もりを御願いした堺の木工店が4万円だったから、決して安いものではないと覚悟していたけれど、残念ながら気軽に頼める値段とは言い難い。
安井さんは最初からプレゼントしてくれるつもりだったらしく、今回は有難く拝受することにはしたものの、私はこんな高価なものを他人に差し上げたことは一度だって無いので、何やら申し訳ない気持ちだけが未だに尾を引いている。
安井ケロクは余りに高いケロクなのであった。
下記は製作経過として家具職人氏が送って寄越した写真である。
素材は庵主にとって初めての縞黒檀(万能算木と同じ材)であるが、2cm強の分厚い板しか銘木店で入手出来なかったらしく、僅か1cmの麒麟ケロクに比べて迫力満点の仕上がりとなった。
さすが家具職人というだけあって、かなり番手の細かいペーパーで磨き込まれているらしく、手触りは抜群である。
下が紫檀の麒麟ケロクであるが、厚みもさることながら、並べてみると単体で見た時には黒~紫に感じられる紫檀材も、縞黒檀の横では赤茶けて見えるという此の不思議。
出来栄えとしては大いに満足の行くものであったが、驚いたのは其の価格で、ナント六万円!
初めて見積もりを御願いした堺の木工店が4万円だったから、決して安いものではないと覚悟していたけれど、残念ながら気軽に頼める値段とは言い難い。
安井さんは最初からプレゼントしてくれるつもりだったらしく、今回は有難く拝受することにはしたものの、私はこんな高価なものを他人に差し上げたことは一度だって無いので、何やら申し訳ない気持ちだけが未だに尾を引いている。
安井ケロクは余りに高いケロクなのであった。
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