中村蘭林~東京易儒墓参録~
- 2014/06/24
- 18:38
中村蘭林墓(玉林寺・谷中1-7-15)
中村蘭林(1697~1761)は、元禄10年に幕府医官中村玄悦の子として江戸で生まれ、本姓は藤原、名は明遠、字は子晦、通称は深蔵・玄春といい、蘭林・盈進斎と号した。
享保13年(1728)、家督を相続し、小普請となる。
延享2年(1745)に奥医となり、同4年、奥儒者に転じて将軍徳川家重(1712~1761)に近侍した。
宝暦7年(1757)、致仕。
室鳩巣(1658~1734)に師事して朱子学を学んだが、のちに考証を重んじる学風となり、朱子学に批判的な立場を取った。
易書には、
『読易要領』
がある。
門下から柴野栗山(1736~1807)を輩出した。
蔵書四十九部は遺命により、足利学校に寄付された。
菩提寺である谷中の玉林寺には、菅野兼山(1681~1747)の墓もある。
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