易学会館
- 2013/11/11
- 18:28
紀藤元之介先生の晩年の活動拠点であった易学会館は、紀藤先生が今宮戎横の道路拡張工事に伴って住居を立ち退かれた際、代替地として貰い受けた土地に建てられたもので、昭和50年に完成し、晩年の凡そ六年間を此処で過ごされた。
ここに易学関連の書籍を集めて、易学図書館にすることが先生の悲願であったが、早すぎた先生の逝去後、易学会館は人手に渡り、その後は弁理士事務所として使われたという。
不思議なことに、一般人には限りなく怪しげな易学会館屋上の看板は、そのままに残されている。
数年前に持ち主が他界され、現在は使われていないが、建物も老朽化しているし、恐らく取り壊される日も近いであろう。
假令ふたたび人手に渡ったとしても、今度こそ看板は無事ではあるまい。
かつての関西易学界の中心地を其の眼で見てみたい方は急がれたほうがいい。
ヒントとして、富永仲基の墓の近くとだけ言っておこう。
(※2013年12月24日に偶然通りかかった所、看板が撤去されているのを確認した。夏には在ったので、秋冬に撤去されたものと思われる。建物の転売の為か、取り壊しの準備か不明ながら、今後も機会がある度に確認するつもりである。)
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