『傷寒論』熊曼琪主編
- 2014/08/26
- 17:44
『傷寒論』熊曼琪主編(人民衛生出版社)
編著者の熊曼琪先生(1938~)は日本では知名度が低くて殆どその名を知られていないが、広州中医薬大学の首席教授で、傷寒論の大家として知られており、糖尿病研究の権威としても著名な人物である。
粟島先生は早くから交流を持っておられ、中国の学者の中では最も親しく付き合っておられた。
版が大きくてやや扱い辛いが、提要・釈義・撰注とよく纏まっているようだ。
下篇には種々の鑑別表が充実しており、条文理解を助けてくれる。
蒼流庵蔵書中のものは2000年の初版であるが、2011年の第二版では十年来の現代研究の新しい進展や成果が盛り込まれているようだ。
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