『傷寒論辞典』劉渡舟主編
- 2014/08/31
- 13:45
『傷寒論辞典』劉渡舟主編(解放軍出版社/1988)
以前、日本には易経学習者の為の辞典が無いことを憂い、読者諸賢の為に『易学大辞典』という書物を御紹介したことがある。
事情は『傷寒論』についても同様で、日本では註解書は何冊も出ているけれど、字引の類は一冊も無い。
そこで、今回も中文書を紹介せざるを得ない訳だ。
この分野の字引として、私の手元には、『傷寒論研究大辞典』傅延齢主編(山東科学技術出版社/1994)、『傷寒雑病論字詞句大辞典』王付主編(学苑出版社/2005)などがあるが、やはり最も有名なのは本書だろう。
その人気は、恐らく主編として名前が挙げられている劉渡舟(1917~2001)の人気に負うところが大きいに違いない。
それほど古い本ではないのだが、中国国内での古書価は随分高く、むしろ日本国内の古本市場に時折出てくるのを探す方が安価で入手出来るだろう(これまで輸入品含めて6冊程購入したが、国内市場では1000円で入手出来たこともある)。
『傷寒雑病論字詞句大辞典』王付主編(学苑出版社/2005)は現在でも入手可能で、東方書店では特価販売となっているから、手っ取り早くこれを買うのも良いかもしれない。
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