経子史要覧
- 2014/09/18
- 18:17
経子史要覧(『荻生徂徠全集』第3巻所収)
荻生徂徠(1666~1728)の手に成る『経子史要覧』という小篇があって、この書物へ私をいざなったのは、故丸谷才一氏の『文章読本』であった。
丸谷氏の説くところ、入門書はまず“偉い学者の書いた薄い本”を読むべきで、反対に読むべからざる本は“偉くない学者の書いた厚い本”であるという。
本書は、毛詩から漢書に至る支那の古典の概略を簡潔に、また明晰に纏めたもので、この薄い書物を通読するだけで、一通りが頭に入り、何だか通になったような錯覚を覚えるから不思議なものだ。
残念ながら、本書は入手困難で、安価な文庫にも入っておらず、原典のデジタル公開も為されていないため、目下『荻生徂徠全集』所収のものを読むしかない。
ただし、頁数が僅かなため、当該箇所のみ複写するのは容易であろう。
易についてはこんな感じ
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