麻野勝稔先生
- 2013/11/28
- 17:06
『催眠術講義』紀藤元之介・麻野勝稔 講述, 1962年刊
麻野勝稔先生(1929~)は、存命中の紀藤先生の門下では最古参の先生で、蒙色八面体質論の竹安輝高先生(1928~1988)とほぼ同じ頃に入門されたそうだ。
先生とは、四天王寺の易学供養塔護持会以外にも年に数回お目にかかって、色々お話を伺っている。
麻野先生は、関西易学界の生き字引といっていい。
四遍筮の数少ない継承者であるだけでなく、紀藤式催眠術においては唯一の継承者であり、『催眠術講義』で当時の催眠術講座のあらましを知ることが出来る。
二代目目黒玄龍子・目黒八朗先生(1905~1962)の存命中を知る数少ない一人であり、その後は八木喜三朗先生(1901~1976)の門で観相を学ばれ、八木先生の『人相学入門』(1970年・保育社刊) に掲載されている子供の写真は全て麻野先生が提供されたものという。
大阪の催しに加藤大岳先生が来られた際は、空港への御見送りは、当時豊中にお住まいだった麻野先生の役だったらしい。
時折、御目にかかった際は、近況と共に最近の占例を聞かせて頂くのを楽しみにしているが、四遍筮だけでなく、六変筮、三変筮、どれも掛け値なしの名占揃いで驚かされる。
紀藤先生の『実占研究』が廃刊になってからは、『易学研究』で長らく「卦象の妙」を連載されたので、先生の占例を読みたい方は、これらのバックナンバーを探されると良いだろう。
余談ながら、『実占研究』の表紙にある六十四卦の円図は、麻野先生が作成されたものということだ。
催眠術講座における紀藤先生(左)と麻野先生(右)
スポンサーサイト