神農カップ
- 2014/11/24
- 13:30
神農カップ(橋本よし子先生作)
毎年6月には、御世話になっている漢方家の先生に誕生日プレゼントを贈っているのだが、最近はいよいよネタ切れになってきて、毎年チョイスに事欠くようになっている。
しかし、今年選んだ写真のマグカップは、これまでで一番気に入って頂けたらしく、漢方は毎日これで御飲みになっているそうだ。
喜んで頂けたうえに、毎日使って下さっているとは、贈呈した者としていよいよ嬉しい。
この作品は、滋賀の比叡平で天目作家のご主人と共に作陶を続ける橋本よし子先生に依頼して作って頂いた。
先生は、もともと着物の絵付けをされていた方で、繊細な筆致と独特な作風で一部に熱烈な支持者を持っている。
先生はご自身の染付作品を“キモキモ”と称され、さしづめこの御作などは“神農キモキモ染付カップ”とでも言うべきかもしれない。
神農像の裏側には霊芝を傘代わりに持つオバサンとシャ蟲を齧る子供
取っ手には高麗人参
見込みにはオシャレな薬研
実はこの薬研の評判が一番良かったので、その旨作家先生にお伝えしたら「神農ちゃうんかえ!」とへそを曲げられてしまった。
高台には五臓をあしらってもらった。
全体の図案は、蒼流庵主人の頭から捻り出したものであるため、素人ゆえのゴテゴテ感が出てしまっている気がしないでもない。
もっとも、それはそれでインパクトがあって良いのかも知れないけれど。
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