『中国医学はいかにつくられたか』山田慶児著
- 2015/03/20
- 18:50
『中国医学はいかにつくられたか』山田慶児著(岩波書店/1999年)
『中国医学の起源』は一読明らかな名著であるけれど、500頁(註除く)近い大著な為、意志薄弱なる現代人にはハードルが高かろうし、何より、版元品切れで入手困難となっている。
9500円という定価も中々のものだが、現在Amazonでは29800円という法外な古書価がつけられているようだ。
そこで、今日は同著者の『中国医学はいかにつくられたか』をご紹介したい。
本書は、『中国医学の誕生』と同じ年に岩波新書の一冊として世に出たもので、『中国医学の誕生』は7月、『中国医学はいかにつくられたか』は1月の発行なのだが、実際の脱稿は前者の方が早く、また前者が基本的に過去に発表された論文を元にしているのに対して、本書は完全な書き下ろしとなっている。
本書は、『中国医学の誕生』のダイジェスト版のようなところもあるのだが、『傷寒論』などはむしろ詳しく論じられていて、個人的には本書もまた必読と感じるところがある。
すでに版元品切れではあるが、ブックオフでもよく見かけるし、入手は難しくない。
まずは、こちらから入って行くのが良いだろう。
スポンサーサイト