『中国医学大辞典』謝観主編
- 2015/03/21
- 09:02
どんな分野を学ぶにも、辞書辞典の類は必須アイテムであるが、我が国で入手出来る東洋医学辞典の現状は、実に惨憺たるものである。
長らく定番だった西山英雄氏の『漢方医語辞典』は、西洋医学的視点が強すぎるように思うし、あの安っぽい本の造りは大いに宜しくない。
しかも、その辞典も絶版となって久しい。
中医学の辞典としてはまずまずの出来栄えであった中国漢方刊『中国漢方医語辞典』も出版社倒産によるものか、現在では古書でしか入手出来ないから、目下辞典としては創医会学術部の『漢方用語大辞典』あたりしか書店では御目にかかれない有様だ。
しかし、学習者は日本の学術の貧困を嘆いてばかりもいられない。
ここで目を中国に向けてみれば、驚くほど沢山の東洋医学辞典が出版されていることに気付く。
日本では在りそうで無い傷寒論や金匱要略、素問、難経の辞典すら出版されている。
そんな中から今日ご紹介するのは、謝観主編『中国医学大辞典』だ。
1921年に刊行されたこの辞典は既にそれ自体が古典として不動の地位を確立しており、収録語数も7万語という膨大さである。
最近の辞典は、解説も現代中医学に依っている部分が多いが、本書は現代中医学成立以前の刊行であるという点もまた良い。
私が購入したものは二巻組みで、新刊で5000円程度であったと記憶するが、ざっと輸入書店のHPを見た限りでは1万円程度で売られているようだ。
しかし、写真の四巻組みのものは日本でも古書が割に流通しているので、安く購入したい方はそちらを探されても良いだろう。
長らく定番だった西山英雄氏の『漢方医語辞典』は、西洋医学的視点が強すぎるように思うし、あの安っぽい本の造りは大いに宜しくない。
しかも、その辞典も絶版となって久しい。
中医学の辞典としてはまずまずの出来栄えであった中国漢方刊『中国漢方医語辞典』も出版社倒産によるものか、現在では古書でしか入手出来ないから、目下辞典としては創医会学術部の『漢方用語大辞典』あたりしか書店では御目にかかれない有様だ。
しかし、学習者は日本の学術の貧困を嘆いてばかりもいられない。
ここで目を中国に向けてみれば、驚くほど沢山の東洋医学辞典が出版されていることに気付く。
日本では在りそうで無い傷寒論や金匱要略、素問、難経の辞典すら出版されている。
そんな中から今日ご紹介するのは、謝観主編『中国医学大辞典』だ。
1921年に刊行されたこの辞典は既にそれ自体が古典として不動の地位を確立しており、収録語数も7万語という膨大さである。
最近の辞典は、解説も現代中医学に依っている部分が多いが、本書は現代中医学成立以前の刊行であるという点もまた良い。
私が購入したものは二巻組みで、新刊で5000円程度であったと記憶するが、ざっと輸入書店のHPを見た限りでは1万円程度で売られているようだ。
しかし、写真の四巻組みのものは日本でも古書が割に流通しているので、安く購入したい方はそちらを探されても良いだろう。
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