『中医治法与方剤』陳潮祖著
- 2015/04/01
- 18:52
『中医治法与方剤』陳潮祖著(人民衛生出版社/1975年初刊)
方剤の中医学的解説を知りたくなった時に、その簡潔明瞭な解説で裨益されること多大なのは『中医治法与方剤』陳潮祖著である。
本書は、有名な『中医臨床のための病機と治法』(神戸中医学研究会訳/原題『中医病機治法学』)と双璧を為す、陳潮祖先生(1929~)の代表的な著作であるが、残念ながら未だに邦訳が無く、中文書で入手するしかない。
1975年の刊行以来、版を重ね続け、2009年には修訂第五版が出ている。
方剤辞典の類ではないから、知りたい処方の全てが載っている訳ではないが、日本で頻用されるような処方も結構載っているし、日本の漢方家にはあまり馴染みのないような処方でも、解説を読んでいる内に何だか使ってみたくなることが屡々ある。
版が大きくて聊か使いにくいが、中医学を毛嫌いすることが多いガチな日本漢方家も本書一冊くらいは書棚に揃えられても良いのではなかろうか。
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