講演
- 2015/04/23
- 19:44
お花見の後、羊山亭に車で戻り、いよいよ講演開始という手筈だったのだが、参加者諸氏が桜の撮影に夢中になるあまり定刻になっても会場入りしないというハプニングがあって、少し遅れてのスタートとなった。
事務局長の坂本先生から歯の浮くような演者紹介があり、緊張で二日間一睡も出来ていない蒼流庵主人に更に追い打ちをかける。
2月に京大でお会いした際は、予定があって不参加と仰っていた千葉の平地先生が無理やり予定を変更して来られ、更に体調不良で本チャンは欠席というお話だった宗岡先生までガッチリ着席している。
過剰な期待をされているようでどうにもやりにくい。
しかも、前夜祭で、春の講演には金沢の御影先生を呼ぶか蒼流庵主人を呼ぶか、二通りの案があったことを聞かされ、ますますプレッシャーがかかる。
そういうことは講演が終わってから言ってくれろ・・・
マエストロ御影と赤貧にあえぐ一介の小市民では勝負にもならないが、蒼流庵主人は実は御影先生が中学生の頃から入って修行を積まれたという近畿植物同好会の会員でもある。
不思議な因縁を感じなくもない。
講演は、作成して来たスライドに沿って行う予定であったが、PCが変わると内容がズレて表示されるようで、PDFに変更することになった。
この手のプレゼンは、マイクロソフトのパワーポイントで作成するのが普通らしいが、蒼流庵オフィスには、パワーポイントが入っていないので、フリーソフトのオープンオフィスを使用して作成したのだが、何せ初めて使用するソフトにつき使い方が中々掴めず、完成したのは、秩父に来る二日前という慌ただしさ。
講演内容は、スライドの見出し順に以下の通り
・安藤昌益の発見
・北千住と『稿本自然真営道』
・『自然真営道』発見の地
・昌益研究史
・安藤昌益の墓
・安藤昌益の生きた時代
・安藤昌益と同時代の医家
・後世派別派の系譜上の安藤昌益
・大館の学問に影響を与えた堀川学派
・独創的な秋田の漢学
・安藤昌益の陰陽観
・安藤昌益の五行観
・補足…聖人南面について
・古典に見える未病
・安藤昌益の未病医学
・安藤昌益の薬法について
・安藤昌益の本草学
・望診を最も重視した安藤昌益
・胃中心の身体観
・八味と府蔵
・日本医学史上における安藤昌益
時間の関係もあり、後半はハショッてお話したが、それでも30分ほどオーバーしてしまった。
ご参加の先生方にどの程度楽しんで頂けたか、甚だ不安ではあるが、とりあえず蒼流庵主人自体に興味を持って参加された先生も少なくないようだったので、とりあえず好奇心だけは満足して頂けたかと自分に言い聞かせて納得することにした。
講演終了後、川越の奥平先生からスライドのファイルを所望されたものの、講演二日前にどうにか完成した素人作業につき恥ずかしいので何とぞご勘弁をとお断りしたのだが、奥平先生おとなしそうな風貌に似合わず、グイグイ食い下がられたので、ついに根負けしてファイルをお渡しすることになった。
断れないタイミングで講演依頼して来たり、埼玉県民は大阪府民とはまた質の違う手ごわさを感じさせる。
ともあれ、スライド作成の要領もだいたい掴めたし、何よりこういう機会を与えて頂かなかったらここまで安藤昌益を勉強することも無かっただろう。
大友先生はじめオケラの会の諸先生方に心より御礼申し上げます。
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