新・東洋医学辞書
- 2015/05/08
- 19:26
新・東洋医学辞書V9
東洋医学に関して何か書き物をしようとなると、専門用語の漢字変換が実に面倒だ。
フォントの問題もあって、頻出語句でも変換出来ないことが少なくない。
最初の頃は、ネット上からのコピペで何とかゴリ押ししていたが、段々面倒になってきて、オフィス21の「新・東洋医学辞書」を購入した。
変換出来ない語句も無いではないが、大抵は一発変換出来るし、難しい生薬名から、東洋医家の生没年も出てくる(何故か森鴎外なども収録されている)。
方剤に至っては、構成生薬も出てくる。
例えば
「しょうさいことう」と打ち込んで変換すると・・・
小柴胡湯:柴胡6.0;半夏5.0;生姜4.0;黄芩・人参・大棗各3.0;甘草2.0
という具合だ。
この処方構成のグラム数、最初は『漢方診療医典』あたりから引いたものかと思ったが、そうでもないようなので、メーカーに問い合わせてみたところ、
「元データは、「図説 東洋医学 用語編」 (学研刊)です。
なお東洋医学辞書v13以降は、一般漢方処方の手引を参考に変更しています。
傷寒論が刊行された時代と現在では、度量衡の単位も生薬の精製された状態も変化しています。
そこで最初に記述された原典とは別に後の書物にあたるわけですが、生薬の組み合わせや各生薬の数値は、必ずしも同じではありません。
数千にも上る処方について原典や出典を明確にすることは理想ですが、「新東洋医学辞書」のような「かな漢変換辞書」を主たる目的とするものには、荷の重い仕事です。
今後とも、お客様の意見に耳を傾け、改善に努めていきたいと存じますので、よろしくお願い致します。」
とのことであった。
私が購入したのはバージョン9であるが、最新版として現在はバージョン14が出ている。
収録語数も大幅に増加しているらしく、買い替えが楽しみな気もする。
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