杏雨書屋
- 2015/05/17
- 14:32
杏雨書屋(移転前)
武田家が収集した貴重な古医書を中核に、膨大な資料を所蔵しているのが、武田科学振興財団の「杏雨書屋」である。
国宝3点(説文解字・毛詩正義・史記集解)、重文13点(古文孝経・春秋経伝集解・薬種抄etc…)をはじめ、所蔵冊数は十数万冊に上り、年々その規模をさらに拡大しているというから流石武田といったところか。
重文指定の『黄帝内経太素』は、仁和寺本の残本である。
平日しか入場できないが、特に予約などは不要。
春光苑時代の先輩であるS先生と連れだって、初めて訪れたのが2012年の5月であったから、ちょうど3年前になる訳だ。
ここからは撮影禁止
初回訪館時には、解体新書関連の書籍が展示されていて、残念ながら漢方マニアの心の琴線に触れるものがほとんど無かった・・・。
基本的に書庫の本も、申請すれば現物を閲覧できるそうで、この時も見るからに研究者といった風貌の紳士が来られて、出された古書を食い入るように読みふけっていたのを思い出す。
移転した杏雨書屋(大阪道修町)
初訪時の杏雨書屋は、淀川区十三にある武田薬品の大阪工場に併設されていたが、翌2013年に本社のある道修町に移転した。
早速、S先生と連れだって出向いたのだが、前回と違って催されていたのは「神農展」で、こちらは解体新書展よりずっと見応えがあった。
なお、現在、杏雨書屋の館長は吉川幸次郎先生の嗣子・忠夫先生(1937~)が務められている。
もちろん、日本学士院の会員だ。
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杏雨書屋
大阪・道修町の杏雨書屋を、ワタクシ見学してみました。
「医学・薬学にまつわる素材と道具類」の常設展示が行われているスペースです。
見学者はワタクシ以外、誰もいません。
工事関係者らしき人が数人ウロウロしてるだけでした。
動物の角も昔は薬の原料です。
ホンマに効くのかしらん?
看板や道具なんかが展示されてます。
ツボかなんか表してるのでしょうか...
- 2016/04/20(00:06)
- ミュージアムに行きました。