漢方の剤型について~ますます怪しい漢方製剤~
- 2015/05/31
- 09:40
漢方といえば、○○湯、△△散、××丸…と様々な剤型が存在するが、これらはランダムにそうなっている訳では勿論なく、創案者の明確な意図のもとに剤型が決定されているものだ。
通常は、湯液つまり煎じ薬が基本となるから、○○湯が最もポピュラーな剤型と言えるが、丸剤は薬効を穏やかにしつつ持続時間を延ばす為の工夫であるし、△△散のような散剤の場合は、病勢が急な場合の他、特に胃の付近の水毒を除きたい時にも用いられている。
五苓散などはその典型であろう。
しかし、困ったことに日本の医療制度は、ここにも重大な欠陥を持っている。
保険適用が認められている漢方製剤は、エキス剤だけなのである。
どういうことか?
エキス製剤は、生薬を煎じた汁から粕を除去して水分を飛ばしたものである。
つまり、製法でいえば「煎じ薬」の変化球であるわけだ。
だから、病院で処方される五苓散や当帰芍薬散は、実際には散剤ではなく湯液なのである。
従って、名称も「五苓散料」「当帰芍薬散料」ということになっている。
これは重大な問題で、煎じることで本来の散剤に含まれている筈の成分、特に揮発性成分は著しく減少せざるを得ない。
漢方の薬効は、アロマのように香りで効かせる面もあるというから、これは大問題だろう。
前述の成川一郎先生の研究でも、エキス剤としての散剤には大きな問題があることが確かめられている。
通常は、湯液つまり煎じ薬が基本となるから、○○湯が最もポピュラーな剤型と言えるが、丸剤は薬効を穏やかにしつつ持続時間を延ばす為の工夫であるし、△△散のような散剤の場合は、病勢が急な場合の他、特に胃の付近の水毒を除きたい時にも用いられている。
五苓散などはその典型であろう。
しかし、困ったことに日本の医療制度は、ここにも重大な欠陥を持っている。
保険適用が認められている漢方製剤は、エキス剤だけなのである。
どういうことか?
エキス製剤は、生薬を煎じた汁から粕を除去して水分を飛ばしたものである。
つまり、製法でいえば「煎じ薬」の変化球であるわけだ。
だから、病院で処方される五苓散や当帰芍薬散は、実際には散剤ではなく湯液なのである。
従って、名称も「五苓散料」「当帰芍薬散料」ということになっている。
これは重大な問題で、煎じることで本来の散剤に含まれている筈の成分、特に揮発性成分は著しく減少せざるを得ない。
漢方の薬効は、アロマのように香りで効かせる面もあるというから、これは大問題だろう。
前述の成川一郎先生の研究でも、エキス剤としての散剤には大きな問題があることが確かめられている。
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