漢方製剤運用秘伝~其の弐~
- 2015/06/09
- 20:40
お次の秘伝も結局はチャンポン調剤なのだが、秘伝其の壱が同一方剤のメーカー違いを混ぜ合わせたのに対し、秘伝其の弐は同一方剤の剤型違いを組み合わせる方法である。
これも畢竟、メーカー違い品を組み合わせる結果になることが多いのだが、品質のバラツキを整えるのが主目的であった秘伝其の壱に対して、秘伝其の弐は効果の持続時間をコントロールすることにより重点を置く。
漢方製剤にはいくつかの剤型があるが、所謂エキス顆粒は、煎じ薬から水分を飛ばしたもので、もっとも吸収されやすい剤型となっており、即効性が高い。
それとは正反対に、丸剤や錠剤は固形にしてあるので、一度溶けてから吸収されるから、ジワジワと効いてくる感じになる。
五苓散や平胃散など本来煎じずに服用する散薬の場合、生薬末をそのまま圧縮造粒した剤型がもっとも成分が失われずに残って望ましい訳だが、これはエキスと錠剤の中間的な効き方になる。
ただし、これは時間軸で考えた場合であり、圧縮散剤は気味がもっとも強いので、製造過程に不安が残る下手なエキス剤よりも、むしろ安心して使えるような気がしないでもない。
兎も角これらの剤型を組み合わせることで、品質のバラツキも或る程度安定させられるし、持続時間の長い漢方製剤の運用が可能になる訳だ。
私の習った先生もこういう投薬を多用されていた。
邪魔臭いと言えば邪魔臭いが、幾らかでも参考になれば幸いである。
なお、同じ意図かどうかは定かでないが、私の愛飲している勝昌などもエキスと生薬末の混合になっており、処方によって比率は異なるものの、生薬6に対してエキス1くらいの割合のものが多いように思う。
これも畢竟、メーカー違い品を組み合わせる結果になることが多いのだが、品質のバラツキを整えるのが主目的であった秘伝其の壱に対して、秘伝其の弐は効果の持続時間をコントロールすることにより重点を置く。
漢方製剤にはいくつかの剤型があるが、所謂エキス顆粒は、煎じ薬から水分を飛ばしたもので、もっとも吸収されやすい剤型となっており、即効性が高い。
それとは正反対に、丸剤や錠剤は固形にしてあるので、一度溶けてから吸収されるから、ジワジワと効いてくる感じになる。
五苓散や平胃散など本来煎じずに服用する散薬の場合、生薬末をそのまま圧縮造粒した剤型がもっとも成分が失われずに残って望ましい訳だが、これはエキスと錠剤の中間的な効き方になる。
ただし、これは時間軸で考えた場合であり、圧縮散剤は気味がもっとも強いので、製造過程に不安が残る下手なエキス剤よりも、むしろ安心して使えるような気がしないでもない。
兎も角これらの剤型を組み合わせることで、品質のバラツキも或る程度安定させられるし、持続時間の長い漢方製剤の運用が可能になる訳だ。
私の習った先生もこういう投薬を多用されていた。
邪魔臭いと言えば邪魔臭いが、幾らかでも参考になれば幸いである。
なお、同じ意図かどうかは定かでないが、私の愛飲している勝昌などもエキスと生薬末の混合になっており、処方によって比率は異なるものの、生薬6に対してエキス1くらいの割合のものが多いように思う。
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