漢方誌『おけら』
- 2015/06/19
- 20:29
『おけら』11号(2015年5月発行)
秩父の漢方医・大友一夫先生率いるさきたまオケラの会が2010年から発行している漢方誌に『おけら』がある。
年に二回春秋に発行され、先週最新の第11号が手元に届いた。
私は第6号から投稿させてもらっているので、もう半分の号にはなにがしかの文章を発表していることになる。
『おけら』は、会員の先生方が少しでも日頃の勉強の成果を発表し、お互いの刺激になればという大友先生のお考えから刊行が始まったものだそうで、まだ発刊6年目の若い漢方誌であるが、すでに国会図書館も認めた立派な学術誌だったりする。
私は創刊期からのメンバーではないので、最近知ったことなのだが、予想以上に沢山刷られていて、かなり高名な先生方にも送付されているらしい。
昨秋の10号では、「私の栞」と題して、漢方関連の愛読書をそれぞれ5冊ずつ挙げるという企画があったが、会外からの寄稿者には、その筋ではブイブイ言わせている先生方の名前がそこここに散見され、内輪の同人誌のように思っていた私など、これまで無謀な投稿を繰り返してきたことを恥じ入って冷や汗をかいた次第である。
私はこれまで生薬関連の投稿しかしてこなかったのだが、最新号では『傷寒論』の著者・張仲景について、その時代背景を中心に考察を試みた。
糊と鋏の仕事と言ってしまえばそれまでだが、これまでありそうでなかった角度からのアプローチなので、まずまず好意的に受け入れてもらっているようだ。
12号の締め切りは最初9月末ということだったのが、8月末に変更されたらしく、悪文遅筆の蒼流庵主人は既に焦りを感じ始めた今日この頃である。
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