神農湯呑・新作
- 2015/08/06
- 18:28
神農湯呑(橋本よし子先生作)
染付作家・橋本よし子先生の作品は、昨年の日記で神農を題材にしたマグカップや湯呑をご紹介しているが、今回は先生の独特の作風を封印して頂き(これには随分御不満があったとか)、よりノーマルなデザインの湯呑を作って頂いた。
実は、4月に秩父で講演させて頂いた際、さきたまオケラの会の大友一夫先生へのお土産としてオケラ(朮)をデザインに取り入れた湯呑をお願いしたのだが、この出来栄えがまた素晴らしく、自分用が欲しくなった次第(よくあるパターン)。
染付はその時によって色が濃く出たり薄く出たりとバラツキが大きいのだが、今回は4月のオケラ湯呑に引き続き、まずまずの濃さで悪くない出来だ。
パット見、伏儀と神農はよく似ているので一応名前を。
漢方生薬の代名詞といえば、やっぱり人參!
神農さんは、薬草学を創始するに当たり、随分体を張ったことが言い伝えられております。
細辛は大阪には自生が無く、奈良で初めて観察した時はそれはそれは感動したものです。
霊芝は何だか秘薬のイメージがあるけれど、雑木林をウロついていると結構出くわすのよねん。
蒼流庵湯呑は決まって見込みに薬研が描かれることになっております。
高台の安藤昌益式五行も又蒼流庵湯呑のセオリー
贈答品を含めると、これまで橋本先生にお願いした染付神農は八作目ではないかと思うが、次回は何か易のデザインのものをと考えている。
しかし、これが中々難しい。
文王や孔子は一応人間なので、化物じみた神農ほどには特徴らしい特徴が無く、薬草のような判り易い意匠にも乏しいのだ。
薬草にしたって、人參や細辛など特徴があって描き易いものは数える程しかなく、神農湯呑もうまく纏めるのには思った以上に思案を重ねた。
読者の皆様、良いアイデアがあればご教示ください m ( _ _ ) m
スポンサーサイト