紀藤元之介先生旧蔵品
- 2015/11/03
- 17:53
紀藤元之介先生旧蔵の品々
一昨日の易学供養塔プチ護持会にて、木藤会長より御尊父紀藤元之介先生旧蔵の品々を恵与された。
先生御逝去の際、易学関連の収蔵物のほとんどは処分されたということだったが、いくつかはまだ会長宅で保管されていたようで、一昨年にも筮具一式を頂戴している。
今回も写真の品々が我が蒼流庵コレクションに嫁いで来ることになったが、来歴の確かさがまた嬉しさを倍増させてくれる。
もっとも嬉しかったのは筮竹で、一昨年頂戴したものはよくある並製だったが、今回はすす竹を用いた高級品で手触りも実にエレガントだ。
『紀藤元之介随想集』(1982年刊)
先生の一周忌に幸子夫人の依頼を受けて広瀬宏道先生が編まれたもので、『実占研究』の巻頭言にビルマ俘虜時代の散文詩を合わせ収めたのが『紀藤元之介随想集』。
広瀬先生のお名前が載る唯一の単行本でもある。
思えば、数年前、木藤会長からお借りした本書が、広瀬先生を訪問するきっかけになった。
蒼流庵主人と広瀬先生をつなげてくれた本である。
『近代日本易学小史』(1973年刊)
庵主が易学供養塔護持会に参加するキッカケとなった一冊。
すでに一冊所蔵しているが、今回頂戴したのは新同品で、まさにコレクターズアイテムだ。
『易原図略説』真勢中州著
真勢中州の手になるという太極図(易原図)に門人の谷川龍山が解説を書いたもの。
『生卦規則』真勢中州述
真勢中州の門人・鷲谷為明による稿本。
稀覯本のようである。
『古易活法秘典』紀藤元之介著(1956年刊)
『四遍筮法』(1952年刊)、『卦変観象秘典』(1954年刊)に続いて刊行された私家版の易占解説書。
のちに、これらをまとめて決定版として上梓されたのが、紀元書房の『易学尚占・活断自在』(1959年刊)である。
スポンサーサイト