イスラム国問題の今後を占う
- 2015/11/16
- 21:25
13日にパリで発生した同時多発テロは、パリ史上最悪のテロ事件として我々に衝撃を与えた。
フランスでは今年1月にもシャルリー・エブド襲撃事件が起こっており、2015年の受難の幕開けを象徴する事件であったが、シャルリー・エブド事件の死者は12人で、今回は少なくとも129名が死亡したとされており、今後もその数は増える可能性があるから、規模からして比較にならない。
イスラム国絡みの犯行らしいが、この問題には中東における米露両国の対立など複雑な要因が背景にある。
年初に取った筮を振り返ると、読卦の未熟に目を瞑れば、米露の状況など得卦になかなか良く表出されていて、易占の神秘に感じ入らざるを得ない。
試みに、イスラム国問題の今後の推移を中筮にて問い、天沢履之火沢睽を得た。
易で観るまでもないと言えば言えるが、得卦が示す推移は案の定穏やかなものではない。
本卦の天沢履は虎の尾を踏むような危険な時で、動爻のある五爻の辞には「夬履す。貞しけれども厲し。」とあって、「夬」とは果断決行の意にして「夬履」は自分の行うべき事を果断決行して履み行うことを言う。
イスラム国に対して連合する諸国が為すべき事を為す訳だが、「貞しけれども厲し。」…当たり前である。
また、爻卦の半分に震雷を配しており、事の激烈さが感じられよう。
序卦伝では、風天小畜に天沢履が続く理由を「物畜えられて然る後に礼あり、故に之を受くるに履を以てす。履とは礼なり。」と言い、これは所謂「衣食足りて礼節を知る」の類だが、昨今のムスリムテロの実行犯はたいてい社会的に希望を見出せず、モヤモヤを溜め込んだ挙句にモスクで良からぬ事を吹き込まれた連中で、衣食が不足しているようである。
之卦の火沢睽(ケイ字正しく表示されているかしらん)は、そむき合う卦であり、乾を以て坎を包む包卦だ。
ロクでもない卦ばかり出ている。
之卦の互卦に水火既済が見えているので、あえて言えばこの辺りに希望を持ちたいが、多分無理だろう。
久しぶりに小四象筮(※四象筮には大小の二種がある。後述予定)でも立卦してみると、山雷頤の不変であった。
山雷頤は通常「養いの道」「飲食」などを表す卦であるが、沢風大過や雷山小過のように内外卦が背き合う格好をとった対立の象でもあり、双方ともに震雷の激しさを以て向き合っていると観ることも出来よう。
新井白蛾の象意考では、この卦を「壮士、剣を執るの象」と観て、飲食からの争いを言い、こちらも中筮による得卦と連続性が感じられて面白い。
不変卦は、埒の明かない状態に得ることが多く、長期戦を覚悟しなければならないだろう。
今度は、この問題の来年の運勢を三変筮で立卦し、地沢臨の五爻を得た。
五爻の辞はえらく景気が良さそうだが、先に長期戦の気配を観たので、慎重に判断すると、2016年に限った運勢を観ている訳だから、来年は空爆なり何なりが功を奏して、それなりにイスラム国に打撃を与えることが出来るということか(そのあと巻き返し?)。
しかし、面白いのはこうも連続して震雷が現れていることだ(地沢臨は大震卦)。
震雷のもう一つの意味「からさわぎ」で終わってくれれば良いのだが、スタートが1月のシャルリー、今度はパリ史上最悪のテロ…、からさわぎでは終わらんやろな。。
フランスでは今年1月にもシャルリー・エブド襲撃事件が起こっており、2015年の受難の幕開けを象徴する事件であったが、シャルリー・エブド事件の死者は12人で、今回は少なくとも129名が死亡したとされており、今後もその数は増える可能性があるから、規模からして比較にならない。
イスラム国絡みの犯行らしいが、この問題には中東における米露両国の対立など複雑な要因が背景にある。
年初に取った筮を振り返ると、読卦の未熟に目を瞑れば、米露の状況など得卦になかなか良く表出されていて、易占の神秘に感じ入らざるを得ない。
試みに、イスラム国問題の今後の推移を中筮にて問い、天沢履之火沢睽を得た。
易で観るまでもないと言えば言えるが、得卦が示す推移は案の定穏やかなものではない。
本卦の天沢履は虎の尾を踏むような危険な時で、動爻のある五爻の辞には「夬履す。貞しけれども厲し。」とあって、「夬」とは果断決行の意にして「夬履」は自分の行うべき事を果断決行して履み行うことを言う。
イスラム国に対して連合する諸国が為すべき事を為す訳だが、「貞しけれども厲し。」…当たり前である。
また、爻卦の半分に震雷を配しており、事の激烈さが感じられよう。
序卦伝では、風天小畜に天沢履が続く理由を「物畜えられて然る後に礼あり、故に之を受くるに履を以てす。履とは礼なり。」と言い、これは所謂「衣食足りて礼節を知る」の類だが、昨今のムスリムテロの実行犯はたいてい社会的に希望を見出せず、モヤモヤを溜め込んだ挙句にモスクで良からぬ事を吹き込まれた連中で、衣食が不足しているようである。
之卦の火沢睽(ケイ字正しく表示されているかしらん)は、そむき合う卦であり、乾を以て坎を包む包卦だ。
ロクでもない卦ばかり出ている。
之卦の互卦に水火既済が見えているので、あえて言えばこの辺りに希望を持ちたいが、多分無理だろう。
久しぶりに小四象筮(※四象筮には大小の二種がある。後述予定)でも立卦してみると、山雷頤の不変であった。
山雷頤は通常「養いの道」「飲食」などを表す卦であるが、沢風大過や雷山小過のように内外卦が背き合う格好をとった対立の象でもあり、双方ともに震雷の激しさを以て向き合っていると観ることも出来よう。
新井白蛾の象意考では、この卦を「壮士、剣を執るの象」と観て、飲食からの争いを言い、こちらも中筮による得卦と連続性が感じられて面白い。
不変卦は、埒の明かない状態に得ることが多く、長期戦を覚悟しなければならないだろう。
今度は、この問題の来年の運勢を三変筮で立卦し、地沢臨の五爻を得た。
五爻の辞はえらく景気が良さそうだが、先に長期戦の気配を観たので、慎重に判断すると、2016年に限った運勢を観ている訳だから、来年は空爆なり何なりが功を奏して、それなりにイスラム国に打撃を与えることが出来るということか(そのあと巻き返し?)。
しかし、面白いのはこうも連続して震雷が現れていることだ(地沢臨は大震卦)。
震雷のもう一つの意味「からさわぎ」で終わってくれれば良いのだが、スタートが1月のシャルリー、今度はパリ史上最悪のテロ…、からさわぎでは終わらんやろな。。
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