形の文化会第63回フォーラム&術数学合同研究会
- 2015/12/20
- 22:39
昨日、京大の人文科学研究所にて開催された「形の文化会第63回フォーラム&術数学合同研究会」に参加して来た。
普段は別個の会なのだが、今回は年末だからか合同で開催となったものらしい。
形の文化会なる研究会の存在を今回初めて知ったのだが、HPを覗き見ても、抽象性が高くて何をしている会なのか、庵主にはどうも解りかねた。
ただ、何やらギリシャ哲学がらみのもの・・・らしい。
人文研で開催されている研究会には過去何度か出席しているが、今回は敬愛するマエストロと初めて御一緒することが出来、嬉しい限りだ。
合同ということもあってか、思ったより参加者が多く、早めに席を確保して正解だった。
まず、形の文化会会長の山口義久先生の挨拶の後、仏壇屋のおじさんによる文化人類学の講演で研究会はスタートした。
文化人類学については門外漢につき、あまり集中して聴講出来ず。
続いては、近畿大学で非常勤講師を務める韓国人研究者による「中国近世易図説新探」と題した発表で、内容は先天図と来知徳の円図について。
来知徳(1525~1604)は『周易集注』の著がある明代の易学家で、万県求渓の深山に隠れて読易二十九年と言われ、特に錯綜と象に詳しかった人であるが、不覚にも庵主は来氏の円図について何らの知識も持ち合わせていなかった。
庵主は、河洛の図とか周氏太極図とか、この手の図形がどうも苦手で、これまで敬遠して来たのだが、そのうちじっくりこれらの図を眺めながら思索してみたいという希望だけは以前から持っている。
続いて、今回庵主が最も楽しみにしていた福山大学の大野裕司先生(かつての上司と同姓同名。うぜぇ上司だったゼ)による「易の起源とその構造- 新出土資料による」。
大野先生は若手の術数学研究者の中で最も注目されている方である。
昨年、北大出版会から上梓された『戦国秦漢出土術数文献の基礎的研究』は、近年の出土資料中の術数に関するものを詳細に解説されていて、なかなか啓発されるところがあった(といっても、神煞とか日書とか術数に関する文献がかなり広く扱われていて、易のことしか解らない庵主は大半よく理解出来なかったが)。
今回の発表は、1978年に張政烺氏(1912~2005)によって殷周時代の甲骨や青銅器から見出された数字卦(我々の知る易の六爻はそれぞれ陰陽の符号から成っているが、この数字卦はそれぞれの爻が数字によって構成されている。)の発見が、易や陰陽五行の発生に関する通説に大きな変更を迫るものであることから問題提起し、近出の清華大学蔵戦国簡を中心に、古易占法について考察を試みるといった内容である。
冒頭の問題提起のところまではなんとかついて行けたが、そこから先は途端に解らなくなったので、何年ぶりかにICレコーダーを持参して良かったゼ、と今日少し聞き返したが、やはりよく解らない。
しかし、この数字卦というのが我々の知る周易の前身であるのは数々の出土物が物語っているので、今後色々なことが解ってくると面白いと思う。
そもそも、未だ、日本の易学家は数字卦の存在すら知らない人がほとんどのように思われる。
全体に時間が随分押していたので、レジメにあった人文研の武田教授の講演と形の文化会の山口会長との対談は一つにドッキングさせたようなものになったが、これは主題も引用されている資料も我々に馴染みのあるものが多かった。
途中、参加者の中ひときわ異彩を放っていたへの字口の老人が、そわそわし出したかと思うと奇妙なリズムで机を叩きはじめるという珍事があり、ただならぬ風貌からきっと高名な学者先生に違いなかろうとマエストロに尋ねたら、初めて見る顔なので外部からの一般参加者では?とのことだった。
京都学派の重鎮と言われても納得してしまいかねない風采だったのだが、いったい何者だったのだろうか。
帰りにマエストロから忘年会の御誘いがあり、京阪にて出町柳から三条へ出て、徒歩で祇園へ。
よく考えると夜の祇園は初めてだ。
随分寒気が強いが、なかなかに風情がある。
怪しい小路の奥に雰囲気のある店構えの料理屋を見つけたので、ここを忘年会の会場に定める。
祇園の店内で写真を撮りまくるのは何だか憚られるような気がしたので、料理の写真は無し。
マエストロと焼酎をお湯割りで一瓶空け、鷄鍋やら天ぷらやらつつきながらの大変楽しいプチ忘年会であった。
帰り際、どうしてもヤフオクで落札したい湯呑(物故作家のマエストロ永江の作品でただでさえ製作数が少ない)があり、ほろ酔いの中初めてガラケーを駆使してオークション参戦したが、奮闘空しく結局競り負けてしまった、チクショ―。
帰宅すると、「チューボーですよ」にナント、広末涼子ちゃんが!
嗚呼、何故広末涼子はこんなに美しいのだろうか。
灰皿にうんこだの、ヤクチュウだの、枕営業だの、色々良からぬ噂があるが、俺はそんなことは信じないぜ、こんな美しい女性がそんなことしてるはずがない!
最近は、佐々木希と北川景子押しだったんだけれど、やっぱ久々に見ると広末の格の違いを痛感する。
吉高由里子も早見あかりも東京都のヤジられ都議さんも夫々に捨てがたい魅力があるが、やっぱ、一番は広末だな、ウン。
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