頭塔
- 2015/12/29
- 00:28
頭塔(奈良市高畑町921)
奈良教育大を出て向かったのが、高畑町にある其の名も「頭塔」である。
この奇妙な、しかし異様な迫力を放つ建造物は、古くより奈良時代の僧・玄昉(?~746)の頭を埋めた墓との伝説があり、その名の由来とされて来たが、本来の土塔(どとう)がなまって頭塔(ずとう)と呼ばれるようになったらしい。
神護景雲元年(767)に、東大寺の僧・実忠(726~?)が、土塔を築いたことが古文書に記録され、それが頭塔にあたり、五重塔などと同じように仏舎利を納める仏塔が本来のもののようだ。
頭塔は大正11年に国の史跡指定を受けている。
「奈良のピラミッド」などという大仰な形容もあるそうだ。
普段は施錠されており、入るには向かいにある保存会の事務所に拝観料300円を払って、鍵を開けてもらわなければならない。
なにやら不気味な気配が漂う。
なんか沖縄にありそうな雰囲気も??
往時の頭塔は、第1・3・5・7の奇数段四面に各11基ずつ総数44基の石仏が整然と配置されていたと考えられている。
そのうち28基が現在までに確認され、25基の表面には浮彫や線彫で仏菩薩が表されており、そのうち当初から露出していた13基は昭和52年に国の重要文化財に指定され、その後発見された14基のうち9基は平成14年に追加指定された。
続く・・・
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