薬の館~漢方的奈良散策①~
- 2016/05/15
- 21:23
薬の館(奈良県宇陀市大宇陀上2003)
「岡山から奈良へ漢方研修ツアーがあるので参加されませんか?」と誘って下さったのは、鍼灸師のI先生。
森野薬草園を中心にしたツアーらしいが、近場過ぎてこれまで足を運ばずに何年も来てしまった。
道の駅で待ち合わせたが、岡山組のマイクロバスは天理ICを降りてからの国道が少々混んでいたらしく、少し遅れての到着となった。
庵主はマイカー合流組なので、早めに出発して、近くにあるカザグルマの自生地へ立ち寄ったが、残念ながら今年は開花が例年より早かったらしく、ほとんど散ってしまっていたのは甚だ残念。
ツアーの一ヶ所目は、大宇陀の歴史文化館「薬の館」である。
上の看板では大宇陀の後が■となっているが、平成の市町村合併により、大宇陀町は現在大宇陀市となっている。
さすがに歴史あるメインの看板はイジれなかったようだ。
薬の館は、かつて薬問屋だった細川家の住宅を改修したもので、江戸時代末期の建築と推定されている。
江戸期に殷賑をきわめた商家町松山の面影を残す建築物として、平成4年に旧大宇陀町指定文化財となり、歴史文化館として開館されたもの。
かっちょイイ鍾馗さんやら小振りの薬味箪笥やらが良い雰囲気だ。
商売のメインは、天保七年(1835)から販売した人参五臓圓と天寿丸だったらしい。
なお、細川家二代目「治助」の二女「満津」の長男「友吉」は、明治15年に藤沢家の養子となり、明治27年には藤沢薬品工業(現アステラス製薬株式会社)の源流となる藤沢商店を開いた。
展示されている医書類の中に、最近特に気になって調べている『傷寒論国字解』が。
一昔前の薬関係の看板類が色々展示されている。
ドギツイ色遣いがまた一昔前のハイカラ日本人のセンスを反映しているようだ。
「シホはリスク」…、あっ、いけねッ、昔のは右から読むんだった。
そういえば、秋山成勲の嫁のSHIHOちゃんって可愛いよね!
「りんりんさん」という何だか可愛らしい薬名の看板は何故かダーク。
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