『中国歴代芸文志』大光書局編譯所編輯
- 2016/06/21
- 18:52
『中国歴代芸文志』大光書局編譯所編輯(国会図書館デジタルコレクションより)
目録には、学者や個人の蔵書家が私に作ったものがあり、これらも研究上重要な情報を提供してくれるものには違いないが、やはり目録の基本は、正史に附された芸文志・経籍志の類である。
勿論、それぞれの出来不出来には相当な差があるのだが、やはり歴代の書物を調べていこうとする場合、先ずこれら正史中の書目に目を通すのがセオリーであろう。
しかし、目録としての価値が特に高い『漢書』芸文志などは、先にご紹介した鈴木先生の訳解本などあるが、その他となるともうお手上げである。
そこで、なんとか諸目録を手っ取り早く通覧するのに便利なものがないか探していて目に止まったのが、国会図書館のデジタルコレクションで公開されている『中国歴代芸文志』だ。
この本は、『漢書』芸文志から『明史』芸文志までの諸目録を一冊に収めたもので、1936年に上海の大光書局から出ている。
庵主の探していたのはこういう本なのだが、デジタルコレクションでは拡大しても文字が今一つ不鮮明で、目を通すのに非常なストレスを感じる。
古書で入手出来ないものかと探している内、1956年に『中国歴代図書大辞典』の名で台湾の遠東図書からも出ていることが判ったが、残念ながら、こちらも古書市場には出物が無い様だ。
中国にはこの手の本は幾らもありそうな気がするが、簡体字ではこれまたストレスを感じるので、台湾辺りの出版物で入手出来ればとは思うものの、さてどうやって探したものか。
何方か、『中国歴代芸文志』の代わりになるような本で入手可能なものをご存じでしたら御教示頂ければ幸いです。
ただし、簡体字と何万円もするのは勘弁ね。
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