手の内
- 2016/07/02
- 10:13
或る人から「あそこまで学問上の手の内を公開して良いのか?」というようなことを言われた。
確かに、自分の学問的方法は「あそこまで」というか殆ど全て包み隠さず公開している。
これは私が親切寛大な人間であるというだけでなく、ブログの趣旨の一つが「数年前の自分なら読者として読みたかったであろう内容を書くこと」だからである。
私は学問を殆ど独学でやって来た。
漢方こそ粟島先生に少しの期間習ったが、易学は略々完全な独学と言って良い。
勿論、貴重な示唆を与えてくれた先人や同輩は何人も居るけれど、師と呼べるような存在を持ったことはついぞ無かった。
そして、多分これからも無いと思う。
広瀬先生には師事したい気持ちが無かった訳ではないが、“頑な力のホンモノ”として知られた先生においては、習うどころか面会することすら容易ではなかった。
そんな風にこれまで来たものだから、私には独学の気楽さだけでなく、大変さも良く分かる。
簡単な辞典一つ、参考書一つで学習のスピードが著しく早くなるということはままあるが、そんな一冊の本でさえ独学者は自力で見つけ出さなければならない。
だから、私には図書も含めて独習者への手引きとなるような知恵をなるだけ公開して行きたいという気持ちがある(秘伝として特定の人から教わったものに関しては其の限りではないが)。
もっとも、それらの情報をきちんと活かせる人はほんの一握りかもしれない。
三代目玄龍子・目黒一三先生は「資料なんてあの世に持って行けるものでなし、必要なものは全て出しても良い。しかし、猫に小判の愚にはしたくない。」と私に語られたことがある。
全く以て同感であるが、ウエブ上に公開しておけば、猫でない虎の目に触れる機会も幾らかは多くなろう。
そんな幽かなそして虚しい希望を抱きながら、もうすぐ開設して三年になろうとしているのだから月日の経つのは早いものだ。
勿論、読者が全て猫と虎の二択という訳ではなく、ハイエナの類も少なくないようだ。
実際、蒼流庵随想を剽窃して紙媒体で発表したり、ブログに掃苔の記事を書いて写真をコピペしたりしている馬鹿者も居るらしい。
少し前の話だが、ウェブ上で発表した文章(蒼流庵随想開設以前のもの。全くの別分野)を丸パクリして本を出したのも私の知る限り二人居る。
これらの馬鹿者どもに対して苦情を申し入れたことはまだない。
こういう馬鹿者を見るにつけ、剽窃などという行為に及ばなくても何がしかのものが書ける頭に生まれついたことだけは両親に感謝したいと思う。
もっとも、この手の馬鹿者が真っ先にすべきことが、親を怨むことでないのは言うまでもない。
確かに、自分の学問的方法は「あそこまで」というか殆ど全て包み隠さず公開している。
これは私が親切寛大な人間であるというだけでなく、ブログの趣旨の一つが「数年前の自分なら読者として読みたかったであろう内容を書くこと」だからである。
私は学問を殆ど独学でやって来た。
漢方こそ粟島先生に少しの期間習ったが、易学は略々完全な独学と言って良い。
勿論、貴重な示唆を与えてくれた先人や同輩は何人も居るけれど、師と呼べるような存在を持ったことはついぞ無かった。
そして、多分これからも無いと思う。
広瀬先生には師事したい気持ちが無かった訳ではないが、“頑な力のホンモノ”として知られた先生においては、習うどころか面会することすら容易ではなかった。
そんな風にこれまで来たものだから、私には独学の気楽さだけでなく、大変さも良く分かる。
簡単な辞典一つ、参考書一つで学習のスピードが著しく早くなるということはままあるが、そんな一冊の本でさえ独学者は自力で見つけ出さなければならない。
だから、私には図書も含めて独習者への手引きとなるような知恵をなるだけ公開して行きたいという気持ちがある(秘伝として特定の人から教わったものに関しては其の限りではないが)。
もっとも、それらの情報をきちんと活かせる人はほんの一握りかもしれない。
三代目玄龍子・目黒一三先生は「資料なんてあの世に持って行けるものでなし、必要なものは全て出しても良い。しかし、猫に小判の愚にはしたくない。」と私に語られたことがある。
全く以て同感であるが、ウエブ上に公開しておけば、猫でない虎の目に触れる機会も幾らかは多くなろう。
そんな幽かなそして虚しい希望を抱きながら、もうすぐ開設して三年になろうとしているのだから月日の経つのは早いものだ。
勿論、読者が全て猫と虎の二択という訳ではなく、ハイエナの類も少なくないようだ。
実際、蒼流庵随想を剽窃して紙媒体で発表したり、ブログに掃苔の記事を書いて写真をコピペしたりしている馬鹿者も居るらしい。
少し前の話だが、ウェブ上で発表した文章(蒼流庵随想開設以前のもの。全くの別分野)を丸パクリして本を出したのも私の知る限り二人居る。
これらの馬鹿者どもに対して苦情を申し入れたことはまだない。
こういう馬鹿者を見るにつけ、剽窃などという行為に及ばなくても何がしかのものが書ける頭に生まれついたことだけは両親に感謝したいと思う。
もっとも、この手の馬鹿者が真っ先にすべきことが、親を怨むことでないのは言うまでもない。
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