四庫全書
- 2016/07/15
- 20:59
清代の欽定図書と言えば、『康煕字典』や『古今図書集成』など今日でも繙かれる有名な書物が色々あるが、その規模の最大を誇るものと言えば、言わずと知れた『四庫全書』である。
乾隆帝の勅命により十年かけて編纂された此の書物は、文字数10億字という膨大なもので、完成までに夥しい費用と人員が投入された。
この中に収められた数少ない外国人の著述の一つが山井崑崙の『七経孟子考文』であることは以前書いたのでご記憶の方もおられよう。
完成した『四庫全書』は、正本7部、副本1部が浄書され、正本は文淵閣以下七ヵ所に置かれたが、種々の戦乱により、現存するのは文淵閣本・文津閣本・文溯閣本の三部である。
この事業の動機は、すでに散逸した書物は考証の方法を応用して、史料を集めて復原を図り、まだ世に知られずして地方の蔵書家が珍蔵している本はその失われぬうちに保存するべきだということにあったが、一説には、これを機会にあらゆる書物を審査して、清朝に都合の悪い記載のあるものを根絶やしにしようと図ったのだともいう。
真意は兎も角として、この全書には東洋諸学に携わる我々すべてが大なり小なり裨益されるところがある。
しかし、この中国最大の漢籍叢書の影印版を書架に揃えるなどということは我々には到底出来そうもない。
何せ文字数は10億字である。
ところが、この『四庫全書』も例によってデジタル時代には自宅に居ながらにして検索閲覧出来るようになったというから有難い。
庵主も見方が今一つよく判っていないところがあるのだが、こんなサイトやこんなサイトがあるようだ。
乾隆帝の勅命により十年かけて編纂された此の書物は、文字数10億字という膨大なもので、完成までに夥しい費用と人員が投入された。
この中に収められた数少ない外国人の著述の一つが山井崑崙の『七経孟子考文』であることは以前書いたのでご記憶の方もおられよう。
完成した『四庫全書』は、正本7部、副本1部が浄書され、正本は文淵閣以下七ヵ所に置かれたが、種々の戦乱により、現存するのは文淵閣本・文津閣本・文溯閣本の三部である。
この事業の動機は、すでに散逸した書物は考証の方法を応用して、史料を集めて復原を図り、まだ世に知られずして地方の蔵書家が珍蔵している本はその失われぬうちに保存するべきだということにあったが、一説には、これを機会にあらゆる書物を審査して、清朝に都合の悪い記載のあるものを根絶やしにしようと図ったのだともいう。
真意は兎も角として、この全書には東洋諸学に携わる我々すべてが大なり小なり裨益されるところがある。
しかし、この中国最大の漢籍叢書の影印版を書架に揃えるなどということは我々には到底出来そうもない。
何せ文字数は10億字である。
ところが、この『四庫全書』も例によってデジタル時代には自宅に居ながらにして検索閲覧出来るようになったというから有難い。
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