古市南軒~東京易儒墓参録~
- 2016/10/22
- 09:43
古市家墓(大行寺/東京都台東区谷中6-1-13)
古市南軒(1649~1722)は、慶安二年に上野前橋藩士・古市玄政の男として江戸で生まれ、名は剛・興孝・孝慈、字は子強、通称を東之進といい、南軒・芳林園・春光・春光堂と号した。
父子二代に亘って儒学と医学を修め、前橋藩主酒井氏に仕えた。
貞享元年(1684)、藩主・酒井忠挙(1648~1720)の命により『前橋風土記』を編纂した。
陰陽道・占卜にも通じ、
『卜筮指南大全』
などの著述がある。
大行寺に現存する古市家墓碑正面に刻まれた十三の法号の右端「顕性院慧観日静居士」が南軒のものであるが、恐らくかつては南軒単独の墓碑があり、後に合葬墓として改葬されたものではないかと思われる。
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