吉益東洞先生之碑~広島漢方史跡~
- 2016/11/20
- 10:51
吉益東洞先生之碑(広島大学医学部構内)
広島というのは岡山の西隣に位置するが、大阪からの距離感は岡山の比ではない。
そんな訳で、漢方学習のスタートが東洞流の古医方であったのにも関わらず、庵主は広大の敷地内にある東洞翁の顕彰碑には中々足を運ぶ機会を持てずにいて、ようやく現地に降り立ったのは、本年五月のことであった。
もともとは、東洞の母方・谷氏の菩提寺である報専坊の門のすぐ傍に建立されたが、平成六年に本堂を改築した際、移転を余儀なくされ、現在地に移ることとなった。
従って、現在地は東洞に何かゆかりのある場所という訳ではない。
中々出向く気の起きなかったのは、その辺りも理由の一つだったのだろう。
しかし、毎年山崎正寿先生を中心に盛大な東洞顕彰会が催されており、日本漢方の聖地的な場所となっているらしいから、これまで無視を決め込んで来たのは粗略のそしりを免れまい。
ところで、庵主は長らく之を顕彰碑と思っていたが、横に建てられた由来記によると「顕彰墓碑」となっていて、供養墓のような意味合いも付されているようだ。
ということは、これも掃苔の一つに数えて差し支えないものであろうか。
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