副卦
- 2017/06/23
- 18:07
得卦の判断で迷った際、加藤大岳先生は「副卦」を布くことを勧めている。
「副卦」について、田中洗顕先生は、占的を少しく転位させ、筮法を異にしてもう一卦を取り、再占に陥ることを避けた巧妙な手段で、一方向の照準ではよく定まらないが、二方向であれば、測地の三角計算の様に、明確に判定出来る性質を利用したもの、と表現されている。
分占と異なるのは、分占は最初に起こした卦以外に、二つ以上の卦を起こすこともあるのに対し、副卦の場合は、必ず一つの卦しか起こさないことと、筮法を異なるものに替えて立卦する点である。
勿論、加藤大岳先生は、これを頻用することは戒められ、卦が何を告げたのか解らないのは、卦を読む自分の力が至らないもので、そこで平身低頭、その未熟をあやまり、己れを虚しくして重ねて筮するのが連占副卦であって、いずれかと言えば、今直ぐ判断を下さなければならない急場に間に合わせるための技法と捉えておられたような節がある。
ところで、この副卦というものが、どうやら大岳易では本来秘伝に当たるものらしい。
加藤大岳先生存命中の月例研究会で、塚原栄一先生がこんな発言をしている。
「守屋さん、卦の判断はどうでも良いですが、問題は副卦をとり過ぎるのです。
先の話の場合も、姤之大過だけで何故判断しないかということなのです。
副卦は加藤先生の秘伝なのです。
ですから先生がいくら公表してくださったからといって、乱用してはいけません。
本当に進退窮まったという時にのみ用いるべきです。
失せ物占で兌を得れば現れるとしますし、次の話の謙卦も三爻の爻辞をみれば、副卦を起こさなくても判るのです。
卦というものは見方によってどうにでも読めるということはできましょう。
しかし実際に問題があって占した場合は、一番正しい見方といえるもの一つしかみられない。
そうなるように練習する必要があるのです。」
「副卦」について、田中洗顕先生は、占的を少しく転位させ、筮法を異にしてもう一卦を取り、再占に陥ることを避けた巧妙な手段で、一方向の照準ではよく定まらないが、二方向であれば、測地の三角計算の様に、明確に判定出来る性質を利用したもの、と表現されている。
分占と異なるのは、分占は最初に起こした卦以外に、二つ以上の卦を起こすこともあるのに対し、副卦の場合は、必ず一つの卦しか起こさないことと、筮法を異なるものに替えて立卦する点である。
勿論、加藤大岳先生は、これを頻用することは戒められ、卦が何を告げたのか解らないのは、卦を読む自分の力が至らないもので、そこで平身低頭、その未熟をあやまり、己れを虚しくして重ねて筮するのが連占副卦であって、いずれかと言えば、今直ぐ判断を下さなければならない急場に間に合わせるための技法と捉えておられたような節がある。
ところで、この副卦というものが、どうやら大岳易では本来秘伝に当たるものらしい。
加藤大岳先生存命中の月例研究会で、塚原栄一先生がこんな発言をしている。
「守屋さん、卦の判断はどうでも良いですが、問題は副卦をとり過ぎるのです。
先の話の場合も、姤之大過だけで何故判断しないかということなのです。
副卦は加藤先生の秘伝なのです。
ですから先生がいくら公表してくださったからといって、乱用してはいけません。
本当に進退窮まったという時にのみ用いるべきです。
失せ物占で兌を得れば現れるとしますし、次の話の謙卦も三爻の爻辞をみれば、副卦を起こさなくても判るのです。
卦というものは見方によってどうにでも読めるということはできましょう。
しかし実際に問題があって占した場合は、一番正しい見方といえるもの一つしかみられない。
そうなるように練習する必要があるのです。」
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