主爻に注意
- 2017/09/02
- 18:55
蒼流庵易占法秘伝としてご紹介しても良かったが、或いはこんなことは当たり前の観卦法の一つかも知れず(少なくとも私には特別なものではない)、秘伝の二字を冠しての紹介は躊躇われたので、普通に紹介することにした。
今回のテーマは、表題の通り、占考時における主爻への注目である。
今更申し上げるまでもないが、主爻とは大成卦を構成する六爻の内、象義の上で主要な役割をしている爻のことで、一卦の所帯主としての主爻と、働き手としての主爻との二種があり、李光地の『周易折中』では、前者を“主卦の主爻”、後者を“成卦の主爻”と呼んでいる。
主卦の主爻は、基本的に君位の五爻を当てるのだが(勿論例外もあって、例えば真勢易では、剥と明夷の二卦は五爻を君主とせず、坤・大過・遯・帰妹・旅の五卦はそもそも君主の位を欠くとする。)、成卦の主爻は一つに絞れない卦が少なからずあって、『周易折中』は「或は其卦を成すもの兼ねて両爻を取るときは両爻また皆卦主たり。或は其卦を成すもの兼ねて両象を取るときは両象の両爻皆卦主たり」というが、主爻の選定はだいたい『周易折中』のものが穏当として昔から評価が高いようだ。
先に、蒼流庵易占法秘伝⑥として、得爻以外の全辞に目を通すという観卦法(?)をご紹介したが、順番で言うと、得爻の次に見ておくべきは、成卦の主爻で、もっと言えば、得爻と主爻との関係である。
得爻とは別に主爻を重視するのは、胎児の性別占などがその代表的なものであるが、実際にはあらゆる種類の占で、主爻との関係は一応考慮しておくべきであると思う。
また、判断に迷うことの多い中筮での不変卦など、主爻の爻卦を特に重点的に検討した方が良い。
なお、私が座右に置いている『易経講話抄』では、主卦の主、成卦の主、一爻がどちらも兼ねているもの、の三種類を印の色を変えることですぐに判るような工夫がしてある。
今回のテーマは、表題の通り、占考時における主爻への注目である。
今更申し上げるまでもないが、主爻とは大成卦を構成する六爻の内、象義の上で主要な役割をしている爻のことで、一卦の所帯主としての主爻と、働き手としての主爻との二種があり、李光地の『周易折中』では、前者を“主卦の主爻”、後者を“成卦の主爻”と呼んでいる。
主卦の主爻は、基本的に君位の五爻を当てるのだが(勿論例外もあって、例えば真勢易では、剥と明夷の二卦は五爻を君主とせず、坤・大過・遯・帰妹・旅の五卦はそもそも君主の位を欠くとする。)、成卦の主爻は一つに絞れない卦が少なからずあって、『周易折中』は「或は其卦を成すもの兼ねて両爻を取るときは両爻また皆卦主たり。或は其卦を成すもの兼ねて両象を取るときは両象の両爻皆卦主たり」というが、主爻の選定はだいたい『周易折中』のものが穏当として昔から評価が高いようだ。
先に、蒼流庵易占法秘伝⑥として、得爻以外の全辞に目を通すという観卦法(?)をご紹介したが、順番で言うと、得爻の次に見ておくべきは、成卦の主爻で、もっと言えば、得爻と主爻との関係である。
得爻とは別に主爻を重視するのは、胎児の性別占などがその代表的なものであるが、実際にはあらゆる種類の占で、主爻との関係は一応考慮しておくべきであると思う。
また、判断に迷うことの多い中筮での不変卦など、主爻の爻卦を特に重点的に検討した方が良い。
なお、私が座右に置いている『易経講話抄』では、主卦の主、成卦の主、一爻がどちらも兼ねているもの、の三種類を印の色を変えることですぐに判るような工夫がしてある。
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