2017年の大勢占を振り返って
- 2017/12/31
- 11:03
年初に筮した今年の大勢占について検証。
①得卦から予想された通り、振り返って今年も実に物騒な波乱の一年であったと言う他ない。
政治的にはトランプに振り回された一年であったが、それ以外にももう感覚が麻痺してしまう程に流血が続いた。
まず、トルコのナイトクラブ襲撃で39人が死亡、バグダッドの自爆テロで30人以上が死亡、ブラジル北部アマゾナス州の刑務所での暴動では60人以上が死亡したというが、この三事件、なんと全て1月1日に起っていて、血腥い2017年の幕開けに如何にも相応しい元旦と言えよう。
中東でのテロではもう誰も驚かないが、5月22日夜(日本時間23日朝)、イギリス中部マンチェスターのコンサート会場で起きた自爆テロ事件では、8歳の女児1人を含む22人が死亡、59人が負傷するという大惨事となり、翌23日、メイ首相はテロの警戒レベルを10年ぶりに、五段階で最も高い「危機的」に引き上げた。
5月31日には、アフガニスタンの首都カブールのドイツ大使館近くで自動車爆弾が爆発し、少なくとも市民ら80人が死亡したという。
10月1日のラスベガス銃乱射事件では、前年のフロリダ銃乱射事件を超える58人が死亡、アメリカでの単独犯による銃乱射事件としては史上最悪の被害らしい。
10月14日のソマリア爆弾テロでは死者230人を上回り、11月24日のエジプトのモスクで起こったテロでは、死者300人超え。
注目を集めたカタルーニャの独立問題も未だ混乱の只中にあるし、ロヒンギャの難民問題、ジンバブエのクーデターも記憶に新しい。
米国によるエルサレムの首都認定は今後どのような展開になるだろうか。
イスラム国はシリアのラッカを完全制圧し、勢力は弱体化したと伝えられるが、イスラム国が弱体化したところで、似たようなのがどこから出て来ないとも限らないから、来年も回教圏は変わらず血腥いニュースの発信源となるのは間違いなかろう。
自然災害では9月のメキシコ大地震が、死者369人を出した。
②あまり景気は良くないものと推断したが、予想外の株高(米株価は史上初の2万ドル突破)に驚いた。
FRBの利上げも、3月6月12月と予定通り三回行われたのは完全な誤断。
ただ、加藤大岳氏の説く如く、之卦の山風蠱は上震初離で秋の相場高騰を示したと言えるかもしれず、株価も年の前半の方が低かったので、推移予想は全くの誤断とも言えまい(と言い訳)。
③各国の国運は、アメリカはトランプの孤立主義が世界を混乱させたとは言え、経済は意外に好調で大震初爻の悪くない一年だったようだ。
ロシアは、庵主が国際情勢に疎いからか、今一つ印象に残らなかったがどんなものであろうか。
ただ、小過を大坎と見て、冷害の可能性について言及したが、年始のモスクワでは強い寒波の影響で、気温が氷点下29.9度まで下がり、これは1891年に記録した気温に次ぐ寒さであったという。
中国もロシア同様に大きな波乱こそ無かったように思うが、アメリカに振り回されて、顔色を伺う一年であったように思うし、対北制裁を迫るアメリカにぐいぐい締め上げられた面白からぬ年ではあったようだ。
北朝鮮は、豊初九というだけあって、12月までにミサイルを16回発射、9月には6度目となる核実験を行って水爆実験に完全成功したと発表しているが、本当なら過去最大規模らしい。
北朝鮮については、6月3日にメールで依頼を受けて筮を手にしたが、本土に撃ち込まれるかで、山地剥上九というミサイルそのものの卦爻が示され、「君子得輿。小人剥廬」の辞から、北朝鮮の崩壊を早めるだけで、本土への着弾はないと断じておいた。
韓国の水天需九五は、よく判らない。
キ印のオバハンが豚箱送りになったのは、ざまぁ見ろという気しかしないが、新大統領がまともな人物とも思えない。
年末になって、また慰安婦に関する合意を反故にするという韓国お決まりの約束破りに出た。
もう少し経過を見守ってみたい。
④特に爻辞から推断したような対外的な勝利はなかったように思う。
軍事的に緊迫したと言えば言えるが、あくまでも得卦は“未済”なので、「何も起こらない」という程度に読むべきだったかもしれない。
⑤本之卦や爻卦など幾ら見返しても、いざなぎ景気超えの景気拡大とか26年ぶりの株高とかいったものは読み取れない。
不応卦の範疇であろうかと思う。
⑥円相場も正確に断ずることが出来ず、忸怩たる思いであるが、年始の1ドル/118円から円高基調となり、4月には108円台まで円高が進み、9月からは高下しつつも円安基調だったので、まずまずと言ったところか。
⑦今年は大きな地震もなく、得卦から推断した通り、台風とそれに伴う水害が最も印象的であった。
夏は豪雨による災害が全国各地で相次ぎ、7月の九州北部豪雨では、福岡・大分の2県が数十年ぶりの大雨となり、大雨特別警報が発令されたが、36人が死亡し、福岡県朝倉市では5人が行方不明となっている。
また、「記録的短時間大雨情報」は7~8月にかけて全国で計79回出されたが、過去五年間では最多で、二番目に多かった2013年の51回を大幅に上回った。
また、天候不順の影響で、野菜の生育が遅れて出荷量が減り、各地で値段が高騰。
10月に入ると、二週連続で大型台風が猛威を振るい、楽しみにしていた美し過ぎる漢方薬剤師とのデートがお流れになって庵主を自宅待機に追い込んだばかりか、九州北部に大水害を齎し、庵主の居住する泉州にもかつて記憶にない程、鉄道関連の施設にその爪痕を残した。
今年の大勢占では、初めて之卦順生を用いてみたが、あまり機能したようには思えないので、今後は所謂本筮易のように天地人の三大成卦を中心にして推断するべきか、悩ましいところ。
ただ、3年続けてみて感じるのは、時事占は必然性なく執るために卦がうまく立ちにくいことに加え、検証の為に一々事件が起こる度に記録を取っておくのが面倒で、そのうえ年末の検証作業そのものにもかなり手間がかかる為、来年の記事は易から離れる予定でもあることだし、ひとまず、打ち切りにしようかと考えている。
①得卦から予想された通り、振り返って今年も実に物騒な波乱の一年であったと言う他ない。
政治的にはトランプに振り回された一年であったが、それ以外にももう感覚が麻痺してしまう程に流血が続いた。
まず、トルコのナイトクラブ襲撃で39人が死亡、バグダッドの自爆テロで30人以上が死亡、ブラジル北部アマゾナス州の刑務所での暴動では60人以上が死亡したというが、この三事件、なんと全て1月1日に起っていて、血腥い2017年の幕開けに如何にも相応しい元旦と言えよう。
中東でのテロではもう誰も驚かないが、5月22日夜(日本時間23日朝)、イギリス中部マンチェスターのコンサート会場で起きた自爆テロ事件では、8歳の女児1人を含む22人が死亡、59人が負傷するという大惨事となり、翌23日、メイ首相はテロの警戒レベルを10年ぶりに、五段階で最も高い「危機的」に引き上げた。
5月31日には、アフガニスタンの首都カブールのドイツ大使館近くで自動車爆弾が爆発し、少なくとも市民ら80人が死亡したという。
10月1日のラスベガス銃乱射事件では、前年のフロリダ銃乱射事件を超える58人が死亡、アメリカでの単独犯による銃乱射事件としては史上最悪の被害らしい。
10月14日のソマリア爆弾テロでは死者230人を上回り、11月24日のエジプトのモスクで起こったテロでは、死者300人超え。
注目を集めたカタルーニャの独立問題も未だ混乱の只中にあるし、ロヒンギャの難民問題、ジンバブエのクーデターも記憶に新しい。
米国によるエルサレムの首都認定は今後どのような展開になるだろうか。
イスラム国はシリアのラッカを完全制圧し、勢力は弱体化したと伝えられるが、イスラム国が弱体化したところで、似たようなのがどこから出て来ないとも限らないから、来年も回教圏は変わらず血腥いニュースの発信源となるのは間違いなかろう。
自然災害では9月のメキシコ大地震が、死者369人を出した。
②あまり景気は良くないものと推断したが、予想外の株高(米株価は史上初の2万ドル突破)に驚いた。
FRBの利上げも、3月6月12月と予定通り三回行われたのは完全な誤断。
ただ、加藤大岳氏の説く如く、之卦の山風蠱は上震初離で秋の相場高騰を示したと言えるかもしれず、株価も年の前半の方が低かったので、推移予想は全くの誤断とも言えまい(と言い訳)。
③各国の国運は、アメリカはトランプの孤立主義が世界を混乱させたとは言え、経済は意外に好調で大震初爻の悪くない一年だったようだ。
ロシアは、庵主が国際情勢に疎いからか、今一つ印象に残らなかったがどんなものであろうか。
ただ、小過を大坎と見て、冷害の可能性について言及したが、年始のモスクワでは強い寒波の影響で、気温が氷点下29.9度まで下がり、これは1891年に記録した気温に次ぐ寒さであったという。
中国もロシア同様に大きな波乱こそ無かったように思うが、アメリカに振り回されて、顔色を伺う一年であったように思うし、対北制裁を迫るアメリカにぐいぐい締め上げられた面白からぬ年ではあったようだ。
北朝鮮は、豊初九というだけあって、12月までにミサイルを16回発射、9月には6度目となる核実験を行って水爆実験に完全成功したと発表しているが、本当なら過去最大規模らしい。
北朝鮮については、6月3日にメールで依頼を受けて筮を手にしたが、本土に撃ち込まれるかで、山地剥上九というミサイルそのものの卦爻が示され、「君子得輿。小人剥廬」の辞から、北朝鮮の崩壊を早めるだけで、本土への着弾はないと断じておいた。
韓国の水天需九五は、よく判らない。
キ印のオバハンが豚箱送りになったのは、ざまぁ見ろという気しかしないが、新大統領がまともな人物とも思えない。
年末になって、また慰安婦に関する合意を反故にするという韓国お決まりの約束破りに出た。
もう少し経過を見守ってみたい。
④特に爻辞から推断したような対外的な勝利はなかったように思う。
軍事的に緊迫したと言えば言えるが、あくまでも得卦は“未済”なので、「何も起こらない」という程度に読むべきだったかもしれない。
⑤本之卦や爻卦など幾ら見返しても、いざなぎ景気超えの景気拡大とか26年ぶりの株高とかいったものは読み取れない。
不応卦の範疇であろうかと思う。
⑥円相場も正確に断ずることが出来ず、忸怩たる思いであるが、年始の1ドル/118円から円高基調となり、4月には108円台まで円高が進み、9月からは高下しつつも円安基調だったので、まずまずと言ったところか。
⑦今年は大きな地震もなく、得卦から推断した通り、台風とそれに伴う水害が最も印象的であった。
夏は豪雨による災害が全国各地で相次ぎ、7月の九州北部豪雨では、福岡・大分の2県が数十年ぶりの大雨となり、大雨特別警報が発令されたが、36人が死亡し、福岡県朝倉市では5人が行方不明となっている。
また、「記録的短時間大雨情報」は7~8月にかけて全国で計79回出されたが、過去五年間では最多で、二番目に多かった2013年の51回を大幅に上回った。
また、天候不順の影響で、野菜の生育が遅れて出荷量が減り、各地で値段が高騰。
10月に入ると、二週連続で大型台風が猛威を振るい、楽しみにしていた美し過ぎる漢方薬剤師とのデートがお流れになって庵主を自宅待機に追い込んだばかりか、九州北部に大水害を齎し、庵主の居住する泉州にもかつて記憶にない程、鉄道関連の施設にその爪痕を残した。
今年の大勢占では、初めて之卦順生を用いてみたが、あまり機能したようには思えないので、今後は所謂本筮易のように天地人の三大成卦を中心にして推断するべきか、悩ましいところ。
ただ、3年続けてみて感じるのは、時事占は必然性なく執るために卦がうまく立ちにくいことに加え、検証の為に一々事件が起こる度に記録を取っておくのが面倒で、そのうえ年末の検証作業そのものにもかなり手間がかかる為、来年の記事は易から離れる予定でもあることだし、ひとまず、打ち切りにしようかと考えている。
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